明治37(1904)年5月5日、新潮社の創業者・佐藤義亮(儀助)が借家移転で得た150円を唯一の資金に「新潮」は創刊されました。それから今年で110年、日本で最も長く継続的に刊行されている文芸誌の歩みと変遷を表紙と目次で御覧ください。 創刊号 明治37年(1904)5月5日発行 定価12銭/表紙・平福百穂/80頁 小社創業(明治29年)にともない創刊された月刊誌「新聲」を引き継ぐ形で、日露戦中に創刊。投稿誌の性格を打ち出し、最終頁には「本誌は青年文芸雑誌也、紙面の大半を開放して、青年諸君の馳騁に任す」とある。