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2010年12月5日のブックマーク (4件)

  • 愛すべきナンセンス  ダニイル・ハルムス『ハルムスの小さな船』

    今世紀初頭に活躍したロシア・アヴァンギャルドの詩人、ダニイル・ハルムス。その前衛的な作風は、当時の政府に弾圧され、獄死したといいます。その短い数奇な生涯に劣らず、彼の作品には、ナンセンスが溢れており、強烈な魅力を持っています。そんな彼の散文を集めた作品集が『ハルムスの小さな船』(井桁貞義訳 西岡千晶絵 長崎出版)です。 ごく短い作品が大部分なのですが、基的に、ストーリーらしいストーリーはありません。言葉遊びに近いナンセンス詩や、不条理な展開がたまらないコントなどが収められています。 例えば『夢』と題された作品。薮の中を通り過ぎる警官の夢を見る男を描いた、ただそれだけの作品です。『フェージャ・ダヴィードヴィチ』は、に隠れてバターを口にほおばった男の物語。『衣装箱』は、衣装箱に潜り込んで生と死を考える男の奇妙な話です。 また『墜落する老婆たち』は、墜落する老婆たちを描いたシュールな作品。イ

    愛すべきナンセンス  ダニイル・ハルムス『ハルムスの小さな船』
  • 2010-08-08 - 空中キャンプ

    1905年生まれ、ロシア小説家ダニイル・ハルムスの短編集。すばらしい内容にびっくりしました。おもしろい! 最高でした。小説としての体裁をほとんどなしていない、なんだかよくわからない世界が展開されており、その暴発的な脈絡のなさと無意味さによってもたらされるユーモアに感動する。「なにがおもしろいのか」をひたすら考えつづけたあげく、彼以外には到達不能な領域へとたどりついてしまった作者。その孤高のコント精神に胸が熱くなる一冊でした。 赤毛の男がいた。その男には眼もなかったし、耳もなかった。だから、仮に赤毛と呼ばれているだけだった。 その男は話すこともできなかった。と言うのも、口がなかったからだ。その男には鼻もなかった。 それどころか、腕もなかったし、脚もなかった。それに腹もなかったし、背中もなかったし、内蔵もなかった。その男には何もなかったのだ! だから、誰の話をしているのか、よくわからない。

  • 初サド終了 id:Winter_dog - 古典よむ部 - はてなハイク

    平素より「はてなハイク」をご利用いただき、ありがとうございます。 「お題でつながるミニブログ」としてご利用いただいていた「はてなハイク」は、2019年3月27日をもちまして、サービスの提供を終了させていただきました。 これまでご利用いただきましたユーザーの皆さまに深く感謝いたします。 誠にありがとうございました。 詳しくは下記をご覧ください。 http://labo.hatenastaff.com/entry/2018/11/19/113653 株式会社はてな

  • 神戸新聞|阪神・北摂|ぬいぐるみ、図書館にお泊まり 翌日写真に 宝塚

    子どもたちがお気に入りのぬいぐるみを一晩、図書館に預けると、翌日、夜の図書館でぬいぐるみが冒険している様子を撮影した写真がもらえる‐。こんなイベントが「ぬいぐるみの図書館のおとまり会」と銘打って11日夕から翌12日にかけて、宝塚市立西図書館(同市小林2)で開かれる。(上杉順子) 子どもたちにに興味を持たせよう‐と米国で取り組まれている催しで、最近、日に紹介された。国内での実施はまだ珍しいという。 「国民読書年」を記念した企画の一環。の読み聞かせ会にお気に入りのぬいぐるみを持ってきてもらい、子どもたちは終了後、ぬいぐるみを置いて帰る。その後、図書館職員が館内のさまざまな場所でぬいぐるみが遊んでいる写真を撮り、翌日、迎えに来た子どもたちに、その写真や、ぬいぐるみが読んで気に入ったという設定の絵を貸し出す‐という趣向。 米国では、簡単で安全な上、子どもが非常に喜ぶ‐と、各地で催されている

    inmymemory
    inmymemory 2010/12/05
    映画化される有川浩「阪急電車」の舞台にもなったタイミングでこの話題。今津線に住んでる者として嬉しい驚きの連続。うちのぬいぐるみ達もお泊りさせようかな→http://bit.ly/fwBCA0 @myrmecoleonさんの影響力SUGEE