トヨタの関連会社が周辺に数多く立地する愛知県知立市の知立団地では、そこで働く外国人が全世帯の6割以上を占めている。南米出身者が多数暮らす団地では、他では考えられない生活トラブルが起きるという。芝園団地自治会事務局長の岡崎広樹さんの著書『外国人集住団地』(扶桑社新書)より一部を紹介しよう――。 トヨタ関連会社に勤める外国人が多く暮らす知立団地 日本を代表する企業の一つであるトヨタ自動車のある愛知県には、豊田市を中心に関連企業が多数ある。そこで働く外国人労働者も多く、彼らの住む集住地域も複数にわたる。 愛知県豊田市にある保見団地が外国人集住地域として全国的にも有名である。1990年に改正入管法が施行されると、南米出身の日系人労働者が来日してきた。保見団地の空き部屋が埋まり始めると、豊田市に隣接する知立市にあるUR知立団地にも日系人が増え始めたという。保見団地や知立団地の外国人住民は、トヨタ系列