「近代政治哲学の欠陥に対する哲学者としての応答責任。」、『来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(國分功一郎 著) 著者である國分さんが関わっている小平市の問題は、その場所の住民たち以外にとってあまり関係のないことのように思われるかもしれない。たとえば、緑の党などのイデオロギーの代理闘争のようにも見られているところもあるだろう。しかし、ここで提示されているものは、全ての人々にとって無関係ではいることができない問題なのである。これは、日本における「民主主義」の現在を問うものなのだ。 現在、日本においては「民主主義」への懐疑まで議論にあがってきている状況だが、例えば、それは「戦争」を巡る解釈ともリンクしているものでもある。この「民主主義」と「戦争」というふたつのテーマは、今の政治的コンテクストの中で最重要の問題を孕んでいるといえるだろう。しかし、「民主主義」を押し進める
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