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Philosophyとphilosophyに関するintelligentsiaのブックマーク (60)

  • 美学を一から勉強するひとのために:文献リスト - 昆虫亀

    先日、「美学を一から勉強しようとするひとは何読めばいいですか?」って聞かれました。 これまでは「美学研究者なら誰に聞いても同じような答え返ってくるんじゃね?」と思ってて、わざわざ参考文献リスト作ってなかったのですが、昨日amazonで「美学」で検索したら中井正一の『美学入門』とか出てきたんで、やっぱ公の場に出しといたほうがいいかな、と。 では以下、わたしのオススメです。 ちなみに、日語文献です。 英米系分析美学の入門書については、以前書いたので、こちらを見てください⇒★。 はい。 とりあえず、最初はこれ読んで下さい。 西村清和『現代アートの哲学』 現代ア-トの哲学 (哲学教科書シリーズ) 作者:西村 清和 産業図書 Amazonまぁ教科書として書かれてますので、読みやすいですし、素朴な日常的関心から専門的な議論への持って行き方が上手いので、読んでて面白いと思います。 練習問題もついてる

    美学を一から勉強するひとのために:文献リスト - 昆虫亀
  • 困難な時代を生きる君たちへ - finalventの日記

    みなさんがこれから生きて行く時代過去の時代に比べればより自分というものが問われるものになります。 戦争に巻き込まれることはないでしょうが、大災害に襲われる可能性は高くあります(富士山も爆発するでしょうし東京に大震災は訪れるでしょう)。しかし、生きるということは、避けがたいことは受けいれるということです。そして、みなさんがこれから幸福な人生を送るために、どういう努力したらいいのか、その「やりかた」がよくわからないというなら、人まねをしないことです。 まじめに受験勉強をして、いい大学を出て、一流企業に就職したり資格や免状を手にすれば、あとは生計について心配はしなくてよいというような「人生設計」を立てることは、実際には過去の時代にもそう多くはありませんでした。大学の先生のお話なんか聞いてないで、漁港や寒村で働く人の話を聞いてごらんなさい。 生きることはいつの時代でもむずかしいものです。なぜか。あ

    困難な時代を生きる君たちへ - finalventの日記
    intelligentsia
    intelligentsia 2012/01/10
    「自分にしかできないこと」と少し違うが、「自分にはできないこと」について輪郭をはっきりさせ、その多さと見切りについて考えることが多い昨今
  • 終風の忠告 - finalventの日記

    生まれつき負け組のやつが勝ち組をマネするのは愚かさが加算された分だけ悲惨。 疑念にかられたときは最悪の可能性を避けるように手を打つ。 人生が短いと思うのは50歳過ぎてから。 病気になったら人生のリングは変わる。 クレジットカードは上手に使えばお財布ノート代わり。 議論に勝とうするやつは勝ち続けるまでデッドヒートする愚か者。 泣ける話で泣いているなら、人生泣きはこれから。 神に怒ってもよいが、その前にユダヤ教に改宗。 会社に財形があったら入っておけ。 チョコレートはヨーロッパものに限る。 自分で過去を忘れても過去はあなたを忘れない。 子どもを泣かせる親はすぐれた反面親。 他人の境遇と比べてもカネがなければ無駄。 秘密の関係はばれたときがエクスタシー。 すべてのことは一瞬で変わる。それがあなたのご臨終。 深呼吸しすぎると過呼吸パニック。 無用なものを取り除こうとするならまず自分の存在から。

    終風の忠告 - finalventの日記
  • 賢者の忠告 - finalventの日記

    from Regina Brett's 45 life lessons and 5 to grow on - Plain Dealer Extra from Bits & Pieces » Sage advice from a 50 year old from AJS OPINION > Blog Archive > Sage advice from a 90 year old via らばQ:心にズドン…90歳の老人が語る45の人生の教訓 1. Life isn't fair, but it's still good. 人の境遇は平等ではないが、それでもかまわない。 2. When in doubt, just take the next small step. 疑念があるときは、次の一歩は小さく踏み出せ。 3. Life is too short to waste time hatin

    賢者の忠告 - finalventの日記
  • 悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない――宮崎駿監督、映画哲学を語る(前編)

    悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない――宮崎駿監督、映画哲学を語る(前編):“ポニョ”を作りながら考えていたこと(1/4 ページ) 「悪人をやっつければ世界が平和になるという映画は作りません」 『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』などのアニメーション映画を手掛けた宮崎駿監督が11月20日、東京・有楽町の日外国特派員協会に登場し、講演を行った。 『千と千尋の神隠し』が2003年にアカデミー賞長編アニメーション部門作品賞を獲得するなど、宮崎監督は海外でも評価が高い。内外から200人以上の記者が集まり、10分間の講演後には1時間以上も質問が投げかけられた。時には笑いながら、時には真剣な顔で宮崎監督は、最新作の『崖の上のポニョ』や現代社会に対する不安、自らの映画哲学などについて語った。 以下、宮崎監督のメッセージをご紹介しよう。 ポニョと同時に保育園も作った 私たちが作った『(崖の上の

    悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない――宮崎駿監督、映画哲学を語る(前編)
  • まちょっと、本のこととか - finalventの日記

    ネタ元⇒ネットに時間を使いすぎると人生が破壊される。人生を根底から豊かで納得のいくものにしてくれる良書25冊を紹介 - 分裂勘違い君劇場 儀礼上ネタのほうはアフィらないことにしときます。 1 人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ 分裂君がA.H.マズロー好きなのはわかるので、まあ、かな。たしか、松永さんも好きだったかな。私は、正直に言うと、マズローは偽科学だと思っているのでなんとも。ただ、それをいうならユングやフロイトもそうだけど。じゃ、どっちもどっちかというと、以下略な感じ。 2 道徳の系譜 (岩波文庫) これは普通に読まなくていいんじゃないかな。日の伝統とは違うし。 3 ツァラトゥストラ (中公文庫) 私もこのヴァージョン持ってます。が、あまりお勧めしない。西尾幹二もそうだけど、みなさん、ツァラトゥストラを警句的に読み過ぎ。物語の構造がわからないと全体で何を言っているのか

    まちょっと、本のこととか - finalventの日記
  • 若きバートランド・ラッセルが自殺を思いとどまった理由 - finalventの日記

    私はバートランド・ラッセルが好きで、よく読んだ。英語の勉強をかねて読んだりもした。読みやすい英語かというとそうともいえるしそうでもないとも言える。文章のリズムが現代英語的ではない。この歳こいてみると文章のリズム感は小林秀雄なんかと似ているかもと思う云々。 ほいで。 若きバートランド・ラッセルが自殺を思いとどまった理由なのだが。 数学の問題を解きたかった、 ということらしい。 ラッセルから学んだことはいろいろある。 ラッセル幸福論: B. ラッセル,安藤 貞雄 もあるが、訳はこっちのほうがよいかと思う。 こっち⇒「 幸福論: : ラッセル」 ラッセルをちと離れて思うのだが。 子供の頃、小学校一年生くらいだったか、同級生の女の子が、「怖くておかしくて悲しい話って知っている?」というのだ。教えてもらた。 それは、「鬼が出て、おならをして、死んでしまいました」というのだ。 私は感動して、50歳に

  • [書評]自死という生き方 覚悟して逝った哲学者(須原一秀): 極東ブログ

    哲学者、まさに哲学者としか言えないだろう須原一秀の著作は三冊読み、最初に「極東ブログ: [書評]高学歴男性におくる弱腰矯正読(須原一秀)」(参照)を書いてからしばらく、その先が書けなかった。その次の「“現代の全体”をとらえる一番大きくて簡単な枠組―体は自覚なき肯定主義の時代に突入した」(参照)はようするに、書「自死という生き方 覚悟して逝った哲学者」(参照)へのつながりで読むしかないし、そのことは自死という問題に直面することだからだ。 正直にいうとそれに直面することは怖かった。今でも怖いと思っている。ただ、なんとなく今書かなければ書くこともないようにも思えるし、心がまとまらなくてもそれなりに書いておいてもいいかもしれないと思えた。今手元のこの書籍をパラパラとめくってみて、ある意味で普通のには思えた。またこの須原は、どちらかというといつまでたっても心に老いを迎えることのないタイプの男性

  • 11/9のこと。 - 最終批評神話 / re=c

    村上 | 17:36 | 文学フリマ(自分だけ)総括 文学フリマにご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。ご迷惑をおかけしたゼロアカ周辺のサークルのみなさん、ご協力ありがとうございました。率直に申しまして、ほとんど毎回文フリには足を運んでいたのですが、こんなに活況な即売会になるとは思っていませんでした。秋葉原では今回が最後になるとのことですが、それにふさわしい盛り上がりになったのではないかと僭越ながら思います。 最終批評神話という極めて中二病的タイトルも、これだけ長い間使用し、かつ人の間で流通するようになると一種のアウラを帯びるように感じられてきます。みねおくんに「村上の中二病はヤバい」と吹聴された日々が懐かしく思われます。以降このはてなをどう使うかは全くの未定ですが、とりあえずの最後の仕事としましては当日の報告をすることがそれに当たるのではないかと思います。  当日のゼロアカ衆

    intelligentsia
    intelligentsia 2008/11/12
    印刷して明日読む
  • 知人の自殺をきいて: 極東ブログ

    ごく私事といえば私事なのだがなんとなくブログに書いておきたくなった。知人が自殺した。一歳か二歳年上のかただった。パソコン通信時代からの知り合いだった。そのころの知り合いは、私が言わなくてもこのブログのことをは知っているものだが、彼についてははっきりとこのブログを書いていると告げた数少ない人だった。当初は私が珍妙な古代史観をもっていることに興味を引かれたらしくそんな交流をしていたものだった。 あのころの私は今のようにネット上での交友関係から引きこもるふうでもなく、よくオフ会なども出たものだった。でも不思議と奇妙な縁で彼と面識をもつ機会がなく、初めて会ったのはこの夏の終わりだった。そしてそれが最後になった。それから数日して彼は自殺したということになる。 彼とは喫茶店で二時間も尽きぬ話をした。その後の古代史観についても話した。古代史というのは、素人にはトンデモ説花盛りの幻想の領域だし、彼もそこを

  • 今月の原稿&スカイ・クロラ - 仮想算術の世界

    ■「「人生」化する批評」(宇野常寛『ゼロ年代の想像力』の書評)『新潮』10月号 ■「神話社会学 第三回」『ユリイカ』10月号 宇野書評は、できるだけネットで言われてなさそうな論点から書いた…つもりです。他方『ユリイカ』のほうはニコ動のMADの話など。濱野理論にはタダ乗りしまくってます(笑)。ちなみに、当はアニメ声優とエロゲー声優(具体的には青山ゆかり)を比較した「プチ声優の声論」をねじ込むつもりだったのですが、主に字数の問題であきらめました。どっかのタイミングでやれればいいのですが… * あと、東さんのブログに引っ張られて『スカイ・クロラ』は見てきました。いや、これは当に劇場で見てよかったです。見に行かない可能性はけっこうあったので、危ないところでした。けどまぁ何というか、いまの若手批評家というのは(当然僕も含めて)事実上「キルドレ」と立場として大差はないので、あんまりメ

  • 思想地図シンポジウム『公共性とエリート主義』 - 絶倫ファクトリー

    雑感 昨日、新宿紀伊国屋サザンシアターで行われた思想地図シンポジウム『公共性とエリート主義』を見に行ってきた。今回のパネリスト?は宮台真司、東浩紀、北田暁大、姜尚中、鈴木謙介である。 詳しい内容については他で上がっているだろうし書籍になる(はず)なので書かない。自分の取ったメモの整理程度のことをするにとどめておく。 twitterにも書いたのだが、一言で表すとこのようになる。「子供(鈴木・東)にムキになってって掛かる大人(宮台)をセクシーボイスで穏やかにまとめる素敵なおじ様(姜)。横で見ている青年(北田)」 まず初めに北田暁大の調査に基づいた問題提起と言うか基調講演のようなものがあり、その中で「前回のシンポジウムの問題意識を引き継いだ上で、公共性と個人とを結びつけるためのナショナリズムというものをどう考えていくか」という話がなされたのだが、その流れはその後一切汲み取られることなく議論は二

    思想地図シンポジウム『公共性とエリート主義』 - 絶倫ファクトリー
  • <現代の全体>をとらえる一番大きくて簡単な枠組み / 須原一秀

    Ricoh GX100 / Yurikamome Line / Tokyo. 「哲学とか思想とかごちゃごちゃ小難しくてよくわかんないしイライラくるし正直どうなの?と思うけど、なんとなく気になることもある」などと考えている人が真っ先に読むべき。須原一秀著、『<現代の全体>をとらえる一番大きくて簡単な枠組み』の書評。これは超おすすめ。現代社会について考えたいとき、哲学・思想にとくに興味のない人がこれくらい押さえておけば気が楽になれる、という最低限の枠組みはこれしかないでしょう。「宮台真司とか東浩紀が現代社会を分析した文章は物語として面白いけど、でもその<ものの見方>を俺に押しつけられちゃかなわんよね!」と斜に構える自分みたいな現代人に贈る、とっておきの一冊。(「わかってる人」には物足りないかも) 劇場的に図式を単純化することによって、須原さんは「一時間半で<現代>を把握する(p.1)」ことを

    <現代の全体>をとらえる一番大きくて簡単な枠組み / 須原一秀
  • おもしろ コピペ新聞

  • なんとかが曰く的 - finalventの日記

    先日のこれ⇒「多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクス(三浦俊彦)」読んだよ - finalventの日記 で、分析哲学のある部分は、きちんとヴィトゲンシュタイン以降も続いているんだなと思ったし、そのあたりの先端の議論はどうなんだろう、三浦のいうように人間原理なんだろうかとちと思った。哲学は嫌いではないが、派は所属していたこともないし、主要学会もわからない。 そういえば日人というか若い哲学好きの人たちというべきか、ヴィトゲンシュタインが最先端みたいに思っている人あるいはそこに大きな真理があるとか思っている人がいるみたいだけど、たしかヴィトゲンシュタインはポパーに論破されちゃったんじゃなかったか。で、ポパーは3つの実在論とかいってエックルズなんか面白い?議論をするし、80年代には翻訳とかもあったんだけど、あのあたりって日でフォローされている風はない。 ポパーというとすぐ反証可能性とか出てく

    なんとかが曰く的 - finalventの日記
  • 「ゆるふわ愛されポストモダン」 - 絶倫ファクトリー

    「現代思想的なポストモダニズムで、男を誘惑する10の方法を大特集」 1.授業の席で、構造主義に乗せた手をそのままゆっくりとリオタールの「ポストモダンの条件」のほうに持っていっちゃえ! 2.無知のヴェールを口にくわえてさりげなく頭から落としちゃえ!男の子が「原初状態!」って言ったら、強引に首元に思考実験しちゃおう!! 3.男の子と二人っきりになったら、「○○くんって権力を内面化してるよね」って言って視線をかぷっとべてしまおう。「パノプティコン!」っとなって、男の子は自然と規律訓練型権力な気分になっちゃう 4.男の子にフェミニズムの読ませすぎは注意!あそこが、ふにゃふにゃになってしまうから。程よい量だったら問題なし。むしろ、手の届かないような保守主義者から抱かれてしまうかも(笑) 5.彼氏が中々積極的になってくれない貴方は、動物化するポストモダンにチャレンジにしてみよう。部屋の中で二人っきり

    「ゆるふわ愛されポストモダン」 - 絶倫ファクトリー
  • 現代哲学の最前線 - 死に舞

    友人から借りた以下のをとっくに読了していたが、何も書いていなかったのでメモ程度書いとく。 哲学者は何を考えているのか (現代哲学への招待Basics) ジュリアン バジーニ ジェレミー スタンルーム Julian Baggini えーと、何にしろ非常に啓発的で刺激的なであった。この春秋社の現代哲学への招待シリーズは現代の英米哲学に関するを多数出版していて非常にありがたいのだが(それも結構装丁がかっこよい。フランス系現代思想のに負けず劣らずw)、中でもこのは異色である。というのも、これは単独な哲学者のではなく『ザ・フィロソワーズ・マガジン』という雑誌に掲載された大物哲学者のインタビュー集なのである。 インタビューの内容はとにかく、このような雑誌が存在すること自体が、我々日人には驚くべきことなのだが、これは英米系の知識人の素養をうかがわせる。『ザ・フィロソワーズ・マガジン』という

  • 音楽の哲学The Philosophy of Music(前半)@Stanford Encyclopedia of Philosophy - 死に舞

    タスクと課された授業での発表などが一段落ついたので、おなじみのスタンフォード哲学百科事典http://plato.stanford.edu/の音楽の哲学The Philosophy of Musicの項目の前半を今回まとめておく。音楽の哲学という言葉はまだ日において一般的ではないが、近年の英米系哲学、美学では盛んになっているジャンルである。私自身も何の研究をしているかときかれれば「音楽の哲学です」と答えるようにしていこうと思っている。だから当然、このスタンフォード哲学百科事典の項目に目を通しておくべきであろう。 さてこの「音楽の哲学」http://plato.stanford.edu/entries/music/はトリニティ大学のAndrew Kania(アンドリュー・カニア?)という研究者によって書かれている。私は研究室のコロキウムで彼のロック・ミュージックの存在論‘Making Tr

    音楽の哲学The Philosophy of Music(前半)@Stanford Encyclopedia of Philosophy - 死に舞
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    また作りたいレシピ 2024年5月第3週 「五月病」という言葉を忘れ去っていたことに気が付いた。もうすぐ5月も終わってしまう、なんということだ。ぐったり気味だった1週間の、また作ると確信したレシピです。 ・生ピーマンの肉みそ 去年、グルメ番組で見かけた生ピーマンと肉味噌の取り合わせが気になり…

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    intelligentsia
    intelligentsia 2008/01/16
    このののちゃんの社会批評性を誰も言及しないのはなぜ?
  • 『哲学の誤読』入試問題の哲学的読み - G★RDIAS

    哲学の誤読 ―入試現代文で哲学する! (ちくま新書) 作者: 入不二基義出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/12/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 95回この商品を含むブログ (37件) を見る 入不二基義さんの新刊『哲学の誤読:入試現代文で哲学する』は、なかなかの傑作である。大学の入試問題に実際に出た、野矢茂樹「他者という謎」、永井均「解釈学・系譜学・考古学」、中島義道「幻想としての未来」、大森荘蔵「「後の祭り」を祈る」という文章を題材にして、予備校の解答例がいかにそれらの哲学的文章を読めてないかを指摘し、哲学の文章が、哲学ではない文章へと変換されていく仕組みを考察したものである。この仕組みの原因のひとつは、哲学の文章の意味するところのものがプロの解説者によってさえ往々にして理解されていないところにあるのだが、それと同時に、入試の現代文というパラダイムそれ自体にも