硬式野球部で暴力事案があった広陵(広島)は7日、甲子園で行われている全国高校野球選手権大会で旭川志峯(北北海道)との初戦に3-1で勝利した。試合後、中井哲之監督は「皆さんにご心配はかけたが、夢の甲子園の舞台に立てて、子供たちが全力でプレーできたことに感謝しかない」と話した。 同校が6日に公表した文書によると、今年1月に2年生部員(当時)4人が1年生(同)の寮の部屋を訪れ、頰をたたくなどの暴行に及んだ。4人はすでに被害生徒に謝罪、被害生徒は3月末に転校した。 SNS上では同校を批判する投稿も多いが、中井監督によると、選手らはスマートフォンを広島に置いてきており、監督からも「今回の騒ぎの状況は伝えていない」という。 同校は3年連続の夏の甲子園出場だが、いつもとは違ったかと問われた中井監督は「それはありますよ」とし、「学校が発表した通りなので。粛々と全力を尽くすだけ」と話した。
