http://anond.hatelabo.jp/20091217224219 つづき。 「やっぱりラオス。ラオスに決まりです」 「なんでまた、そんなところを」 ぼくはガイドブックから視線を上げて、うれしそうにする彼女を見る。 彼女はラオスのガイドブックを開き、ぺージをめくりながら、つぎつぎ指さす。 「やっぱりメコン河ですかね。特にこのシーパンドーン、四千の島という意味だって書いてありますし、あとはボーラウェン高原、すごくきれいなところなんです。さっきFlickrでチェックしたら、みんなバイクで。やっぱり取らないといけないですかね、免許」 ぼくはぽかんとする。 「あー、いや、1人あたりGDPとか、総人口とか、交通の便とか、そういうのを調べないと。それじゃあ、観光目的だよ」 「観光目的です」 はっきりと言う。 彼女のいまの夢は、観光目的でラオスに工場を建てるということ。 一見すると私益と社益