サッカー選手を取材していて気付くことがある。Jリーガーでも、ヨーロッパをはじめとする海外組でも、25歳を過ぎたころからセカンドキャリアについての雑談が増えてくる。高卒なら7、8シーズン目、大卒なら4シーズン目あたりだろうか。肉体的、あるいはチーム内での立場の変化から、先々に思いをめぐらせる。20代半ばに引退後のことを意識し始める選手が多いようだ。 日本プロサッカー選手会(JPFA)などでは選手のセカンドキャリアに関する取り組みも行っているが、指導者として現場に残れるだろうか、それともメディアの立場でサッカーに関われるのだろうかなど、漠とした不安があるように感じる。 ただ、これはあくまで男子の場合。女子の場合はどうかといえば、話はなかなかそこまでも至らない。セカンドキャリアを議論する以前に、たとえ日本代表選手であってもさほど恵まれた待遇とは言えないというのが要因の一つだろう。現在、日本女子代