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ブックマーク / sportiva.shueisha.co.jp (38)

  • オシムがセネガル戦を絶賛。「日本の強さはポーランドより上」

    ズドラフコ・レイチ●文 text by Zdravko Reic 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko 日よ、見事だ。当に見事だ。このようなエネルギー溢れるサッカーを見たとき、チームスピリットに触れたとき、私は大きな幸福を感じる。 試合前は日がセネガルに対抗できるのか、私は懐疑的だった。セネガルの選手の身体能力は非常に高く、すこぶる強靭だ。野生動物のような鋭さを持っている。そんな彼らと互角の戦いをするのは、決して簡単なことではなかったろう。 それなのにデータを見ると、"デュエル"での勝利は日がセネガルを上回っている。日の選手が知能と工夫を駆使して競り勝つたびに、私は誇りのような喜びを感じ、思わず手を叩いていた。 中盤で屈強なセネガルの選手たちと渡り合った柴崎岳 photo by Sano Miki 1点のビハインドから同点にすることは、た

    オシムがセネガル戦を絶賛。「日本の強さはポーランドより上」
    inumash
    inumash 2018/06/27
    W杯本戦で”オシム爺ちゃんも納得のサッカー”を見せられたのは望外の結果ですよ。残りの試合も楽しんで見てもらえる内容だと良いね。
  • エディー・ジャパン密着40日。五郎丸の「涙」と廣瀬の「献身」

    エディー・ジャパン 英国での40日(後編) 「廣瀬俊朗は、最後の試合もロッカールームを片付けていた」 前編はこちら>> 1次リーグ終了後の総括会見。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは笑顔で戦いぶりを振り返った 「エディー・ジョーンズが日ラグビーを変えてくれる」という期待を胸に、約3年半エディー・ジャパンを追い続けてきた記者。真価が問われるワールドカップ(W杯)で、ジャパンは南アフリカに劇的な逆転勝利を収め、想像を超える快挙で結果を出してくれた。この勝利を機に、日でも現地イングランドでも空気は一変した。後編では、その後のジャパンを振り返る。 スコットランド戦に向けて、9月21日にメンバー発表。1時間前に選手たちのホテルに着くと、すでに4~5人の報道陣が並んでいる。結局、メディアの数は100人を超えた。その日の夜、試合会場のグロスターに移動。22日の前日練習、初戦となるスコットランドの選

    エディー・ジャパン密着40日。五郎丸の「涙」と廣瀬の「献身」
  • エディー・ジャパン全57試合取材の記者が語る「英国での40日」

    エディー・ジャパン 英国での40日(前編) 「現地で最初の公式会見、取材陣はたった10名だった」 南アフリカ戦で歴史的な勝利を挙げたジャパン。記者も現場で、初めて涙を流した まだまだイングランドで熱戦が続いているラグビーワールドカップ(W杯)。ラグビー日本代表は予選プールで南アフリカから金星を奪うなど3勝1敗の好成績だったが、勝ち点の差で3位に終わり、決勝トーナメントに進出することはできなかった。しかし、ラグビーの魅力を存分に伝えてくれた「エディー・ジャパン」。イングランドでの40日間を振り返ってみたい。 「日本代表を変える切り札」だと思っていたエディー・ジョーンズが2012年にヘッドコーチ(HC)に就任してから、実に57試合を全部、現地で観戦した。「W杯で勝利する日本代表が見たい」「ジョーンズHCなら何かしてくれるはず」という期待感から、ヨーロッパもアメリカも、すべて出かけた。結果、ここ

    エディー・ジャパン全57試合取材の記者が語る「英国での40日」
  • 3年半ぶりの代表復活。柏木陽介こそ「ポスト遠藤」の大本命

    8月2~9日、中国・武漢で行なわれる東アジアカップに出場する日本代表メンバーが発表された。 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、「まずは(新しい)選手を発見したい」と語っているように、海外組は招集されず、国内組だけで臨む今大会を通じて、新戦力の発掘とチームの底上げが図られることになる。 発表されたメンバーの顔ぶれを見てみると、日本代表に初選出された新顔が4名含まれてはいるが、年齢的にはそれほど「若手主体」というわけではない。 全23名を4年に一度の五輪を基準に世代分けすると、北京世代(1985~1988年生まれ)が13名、ロンドン世代(1989~1992年生まれ)が8名、リオ世代(1993年以降生まれ)が2名。6月の招集時には全26名中14名がロンドン世代だったことを考えれば、新戦力発掘対象の"ボリュームゾーン"は、むしろ北京世代に移っている。 これまで代表に定着することはなくとも、Jリーグ

    3年半ぶりの代表復活。柏木陽介こそ「ポスト遠藤」の大本命
    inumash
    inumash 2015/07/28
    最近は守備もボランチ仕様になってるのでその点は心配してないけど、個人的にはメンタル面のアップダウンがプレーに直結しやすいところがちょっと気がかりかな。「ポスト遠藤」といわれるからには図太くなければ。
  • 原口元気「ロシアW杯では自分が日本代表の『主役』でありたい」

    原口元気インタビュー(後編) 前編はこちら> 先の、2018年ロシアW杯のアジア2次予選(6月16日vsシンガポール)に挑んだ日本代表に、原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)が選出されたのは、ちょっとしたサプライズだった。というのも、ハリルホジッチ監督になって最初の活動となる3月の親善試合、チュニジア戦(2-0)とウズベキスタン戦(5-1)に臨んだメンバーに選出されず、ハリルホジッチ監督が4月に欧州行脚を敢行した際の、「欧州組」を集めた事会にも呼ばれていなかったからだ。 4月に入ってから、所属のヘルタ・ベルリンでレギュラーを奪取。スタメンで奮闘してきたことが評価されたのだろう。原口は2013年7月の東アジアカップ以来となる、日本代表入りを果たした。 ハリルジャパンでの飛躍が期待されている原口元気。photo by Masuda Yuichi 朗報を受けた原口は、サイドでいかにプレイするか

    原口元気「ロシアW杯では自分が日本代表の『主役』でありたい」
  • 原口元気、ドイツでの苦悩「こんなに自信を失ったのは人生初」

    原口元気インタビュー(前編) 「十分、やれると思います」 昨夏、自信をたぎらせて浦和レッズからドイツの古豪ヘルタ・ベルリンに移籍した原口元気(24歳)。その言葉どおり、2014-2015シーズンのブレーメン(2-2)との開幕戦から先発出場を果たし、チームの2得点に絡む活躍を披露。今後に期待を抱かせる幸先のいいスタートを切った――ところが、その試合中に右肩を負傷し、3週間の離脱を余儀なくされた。そこから、原口の苦悩の日々が始まった。 「スタートは悪くなかったです。でも、ケガから復帰したあと、球際で負けたり、"抜いた"と思っても、相手の足に引っかかって(ボールを)取られたり、すぐにふたり目(の敵)が来て止められたり、Jリーグにはない迫力に戸惑ってしまいました。また、それ以上に、ヘルタの戦術に自分がフィットできなかったことが痛かった。ヘルタは守ってカウンターというサッカーなので、サイドの選手は守

    原口元気、ドイツでの苦悩「こんなに自信を失ったのは人生初」
  • 安い買い物だったマンU。クラブは金儲けの手段になった

    サイモン・クーパー●文 text by Simon Kuper  森田浩之●訳 translation by Morita Hiroyuki 【サイモン・クーパーのフットボール・オンライン】グレイザー家とマンチェスター・ユナイテッド(後編) 前編を読む>> マンチェスター・ユナイテッドのオーナーであるグレイザー家は、しっかりツボをわきまえている。彼らは考えるべきことは考えている。2007年にアテネで行なわれたチャンピオンズリーグ決勝で、敗れたリバプールのオーナーだったアメリカ人のジョージ・ジレットは、メダルを受け取る表彰台に選手たちを導いた。だがグレイザー家のスポークスマン的役割を務めたテシン・ナヤニが著書に書いているように、ジョエル・グレイザーは決してそんな出すぎたことはしない。 ロシアの石油王でチェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチは、アンドリー・シェフチェンコ(元ウクライナ

    安い買い物だったマンU。クラブは金儲けの手段になった
  • 買収から10年。アメリカの富豪がマンUで行なったこと

    サイモン・クーパー●文 text by Simon Kuper  森田浩之●訳 translation by Morita Hiroyuki 【サイモン・クーパーのフットボール・オンライン】グレイザー家とマンチェスター・ユナイテッド(前編) 数年前、アジア人の富豪が、元イスラエル首相のエフード・オルメルトにある仕事を依頼した。マンチェスター・ユナイテッドの買収に手を貸してほしいという話だった。ユナイテッドを買いたい人は大勢いたが、そもそもオーナーであるアメリカ人のグレイザー家に会うことがむずかしい。グレイザー家はあまり表に出てこない。 けれどもグレイザー家は、中東でのイスラエルの立場を強く支持している。だから元首相のオルメルトならグレイザー家の人々に会えるだろうと、アジア人の富豪は考えた。 アレックス・ファーガソン元監督(左端)と談笑するグレイザー家の面々(Getty Images) 富豪

    買収から10年。アメリカの富豪がマンUで行なったこと
  • 湘南・山田直輝の決断「浦和から出ることは悩まなかった」

    3月特集 アスリートの春 ~卒業、そして新天地へ~(8) 昨季、J2を圧倒的な強さで制し、J1での躍進が期待される湘南ベルマーレに今季、大きな注目を集める新戦力が加わった。 「噂に聞いていたとおり、湘南は練習からすごくよく走るし、雰囲気は明るいんですけど、緊張感がある中で練習ができている。選手が成長できるチームだな、と思います」 そう語り、新天地で飛躍を期すのは、浦和レッズから湘南に(期限付き)移籍した背番号8。MF山田直輝である。 湘南で充実した日々を過ごしているという山田直輝。 今季のJ1において山田の移籍が、なぜ注目を集めるのか。その答えは、彼がこれまで歩んできた道のりを振り返れば、理解できる。 山田は優れたテクニックを持ち、プレイのアイディアも多彩なMF。それでいて、天才肌の選手にありがちなサボりグセもなく、労を惜しまず走り回れるとあって、その能力は早くから高く評価されていた。 2

    湘南・山田直輝の決断「浦和から出ることは悩まなかった」
  • 元U-17監督城福浩が語る「日本の停滞とアジアの進化。その理由」

    緊急特集「よみがえれ! 日サッカー」(13) 城福浩が考察する選手育成の未来 前編 U-20W杯、U-17W杯の出場権を逃すなど、日サッカーの将来を不安視する声がある今、はたして、日の育成はどうなっているのか? アンダー世代の代表監督としてU-17W杯で日を率いて、Jリーグでの指揮経験(08年から10年FC東京、12年~14年甲府)も豊富な城福浩氏が、現在の日の選手育成を分析する。 日は4大会続けてU-20ワールドカップ(W杯)に出られず、昨年はU-17W杯への出場も逃してしまった。 世代別の代表が軒並みアジア予選を突破できなくなってきて、「育成年代の日人選手のレベルが落ちたのではないか」「日サッカーの未来は暗いのではないか」という声が私の耳にも届く。 2007年U-17W杯で日本代表の指揮を執り、FC東京や甲府を率いた城福氏 たしかにこのままでは、オリンピックやW杯に出ら

    元U-17監督城福浩が語る「日本の停滞とアジアの進化。その理由」
  • 激論!松木安太郎と福田正博が考える「Jリーグの未来」

    年末年始スペシャル対談 松木安太郎×福田正博 part1 2014年、6月にブラジルで開催されたワールドカップで、ザック・ジャパンは2敗1分けでグループリーグ敗退。優勝を目標に掲げて臨んだ選手たちだったが、日中の期待に応えられなかった。そしてW杯後、日本代表は、新たにハビエル・アギーレ監督を迎えて再始動した。 Jリーグでは昨シーズンに続き、最終節までもつれ込んだ優勝争いをガンバ大阪が制し、2005年から続いて来た1ステージ制での最後の王者となった。 2015年、日サッカー界は新たな船出を迎える。日本代表は新監督のもとで初めての公式戦・アジアカップに臨み、Jリーグは2ステージ制を復活させ、さらなる飛躍を期している。 そんな日サッカー界に携わり続けている松木安太郎氏と福田正博氏のスペシャル対談。第1回は、2014年のJリーグを振り返ってもらった。 松木 今年のJリーグは最後の最後まで優勝

    激論!松木安太郎と福田正博が考える「Jリーグの未来」
  • レッズが優勝を目指すなら、解くべき「命題」がある

    名波浩の視点 ブラジルW杯開催による中断前の第14節終了時点で首位に立った浦和レッズ。再開後も2連勝を飾ってタイトル奪取へ突き進むかと思われたが、第17節(7月27日/1-1鹿島アントラーズ)、第18節(8月2日/2-2ヴィッセル神戸)と引き分けて、勝ち点(37)、得失点差(+13)ともに並ばれたサガン鳥栖に、得点数で上回られて首位の座を譲った(サガン=26得点、レッズ=25得点)。 迎えた第19節(8月9日)、レッズは3位の川崎フロンターレと対戦した。ここは是が非でも勝って、再びトップに返り咲き、勝ち点4差のフロンターレとの差をさらに広げたかったところだが、1-2で逆転負け。順位は2位のままで(※)、フロンターレとは勝ち点1差となった。 ※第19節、首位のサガン鳥栖はサンフレッチェ広島とのアウェー戦が予定されていたが、台風の影響で中止。8月11日に代替開催されることになった。 優勝するた

    レッズが優勝を目指すなら、解くべき「命題」がある
  • とり・みきとヤマザキマリが体感した、W杯の実態

    W杯では、出場国それぞれのサッカーのスタイルを目の当たりにするのも醍醐味のひとつ。欧州で人々の生活とサッカーとの関わり方を見てきた漫画家ヤマザキマリ氏と、日サッカーを長年愛してきた漫画家、とり・みき氏がW杯現地観戦で感じ取ったことを語り合った。 とり・みき/熊県出身。漫画家。エッセイコミックなども手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。FC東京サポーター とり・みき (日vsギリシャ戦などが行なわれた)ナタールは空港や会場、道路など、あらゆるものが作りかけでしたね。 ヤマザキ ナタールだけじゃなくて、小さい町は全部そんな感じでした。クイアバも全然間に合っていなかったようですね。 とり・みき 実際に行ってみると、高層マンションや都会の風景があるんだけど、最近になって無理やり高層ビルを建てて都市開発を実施した経緯が見え

    とり・みきとヤマザキマリが体感した、W杯の実態
  • 長谷部誠が語ったコートジボワール戦、本当の敗因

    浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato スコアのうえでは1-2。だが内容的には、完膚なきまでに叩きのめされた完敗である。 決勝トーナメント進出のためには非常に重要なグループリーグ初戦で、日はコートジボワールに逆転負けを喫した。 田圭佑、香川真司のエースふたりの見せ場は少なかった 前半16分にFW田圭祐が鮮やかな先制ゴールを叩きこんだ以外、まったくと言っていいほど見せ場のない試合だった。キャプテンのMF長谷部誠は「今日は前半も後半も自分たちのサッカーが表現できなかった。それが一番」と敗因を語る。 では、長谷部の言う「自分たちのサッカー」とはどんなものなのか。 ザッケローニ監督が頻繁に口にする言葉を借りるなら、「主導権を握って試合を進めるサッカー」ということになるのだろう。 相手がボールを持った状態で守り

    長谷部誠が語ったコートジボワール戦、本当の敗因
  • 本田圭佑主体の日本代表は限界である。キプロス戦全採点

    W杯に出場する日本代表の壮行試合は、演劇でいうところのゲネプロにあたる。国内で見せる最後のリハーサル。最終チェックの場だ。半分期待を寄せつつも、半分厳しい目で見つめる、いわばダメ出しの場だ。スタンドに駆けつけるべきは、良いプレイには拍手、悪いプレイにはブーイングができる、愛情溢れる目の肥えたファンだ。単純なクロスに大歓声をあげたり、大久保の登場に黄色い声援を送るファンではない。 W杯の壮行試合はこれが5回目になるが、観衆の批評精神は98年、2002年より低かった。場内のムードは過去最低といいたくなるほど緊張感、緊迫感に欠けていた。W杯で上位進出をもくろむ集団を応援するに相応しい観客とは言えなかった。昨日ファンになった人も、何十年も応援している人も、チケットを横一線になって「ヨーイどん」で購入するネット販売の仕組みに問題ありと言いたくなる。 キプロス戦に先発フル出場した田圭佑 とても素人っ

    本田圭佑主体の日本代表は限界である。キプロス戦全採点
    inumash
    inumash 2014/05/28
    いい加減日本代表ネタでこいつに原稿書かせるのやめろよ。ブログで妄言吐いてる分には相手せずに済むんだから。こいつや久保武司の書いた記事がYahooニュースのトップに出る状況こそ“批評精神の欠如”だろ。
  • 美しい散り際。CLで今季も見せたドルトムントらしさ

    了戒美子●文 text by Ryokai Yoshikophoto by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA チャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグ。ドルトムント対レアル・マドリード戦後、場内を包んだのは感動的な空気だった。 敗れたドルトムントの選手たちが、熱いことで知られるゴール裏へ挨拶に行く。スタンドから暖かい拍手が送られると、彼らは動くことができなくなった。ユルゲン・クロップ監督は、選手たちから少し離れた位置から、さらにスタンドをあおる。彼らを称える仕草で、指揮官自身が選手への拍手を送り続けた。 レアル・マドリード戦で2ゴールをあげたロイス 敗れたチームがそそくさと足早に去るのも、悔しさや自分たちへの怒りを感じさせる風景ではある。だがこの日のドルトムントの、ピッチに立ち尽くして自分たちの敗北を噛み締めている様子からは、勝ちたかったんだという思いがより強く

    美しい散り際。CLで今季も見せたドルトムントらしさ
  • 福田正博が考える「浦和の広島化」の問題点

    浦和レッズというクラブは、これまで多くのタイトルを取ってきたわけではない。リーグ優勝はまだ1回。2007年にACLを制してアジアチャンピオンにもなったが、それ以降タイトルから遠ざかっている。ここ数年、「タイトルが欲しい」というサポーターの思いも非常に強い。それに応えるためにどうするかをクラブも考え、今の体制になっていると思う。 2006年から2011年まで広島を指揮し、2012年から浦和を率いるミハイロ・ペトロビッチ監督 浦和は、2000年に一度J2に落ちて、翌年J1に復帰。そこから優勝するクラブに成長して(06年)、アジアの頂点にも立った。だが当時、ホルガー・オジェック監督のサッカーが、カウンターと個人能力で打開するスタイルで面白くないと批判されたこともあり、内容を求める傾向が次第に強くなっていった。その後、フォルカー・フィンケ監督(2009-2010)、ゼリコ・ペトロビッチ監督(201

    福田正博が考える「浦和の広島化」の問題点
  • 小笠原満男が被災地で語る「サッカーと復興」

    2014年1月――東日大震災から3度目の正月を迎えた今年も、小笠原満男(鹿島アントラーズ)は多くの子どもたちに囲まれて新年をスタートさせた。 東北でがんばっている子どもたちの笑顔を見ると、自然とうれしくなるという小笠原満男。 岩手県出身の小笠原。震災後、東北地方のサッカー復興のために、東北六県出身のJリーガーを募って、任意団体『東北人魂を持つJ選手の会』を発足した。通称『東北人魂』である。 『東北人魂』の活動は、被災地の子どもたちのJリーグ公式戦への招待、チャリティーオークションの実施などあるが、東北地方で行なわれるサッカーイベントについては、主に選手たちのオフを利用して行なわれてきた。一年の内でも、Jリーガーにとって長いオフとなる1月は、毎年多くの選手が参加。今では被災地のみならず、東北各地で子どもたちとサッカーをするイベントが催されている。小笠原も3年間、年始には欠かさず東北各地に足

    小笠原満男が被災地で語る「サッカーと復興」
  • ブンデスリーガ前半戦終了。日本人8選手を採点する

    今季前半、ブンデスリーガ1部でプレイした日人選手は8人。その全員がそろって各チームに定着し、コンスタントに試合に出続けたのは、これまでにないことだった。前半戦全17試合、彼らの個別の戦いぶりを振り返ってみたい(採点は10点満点で平均は6点)。 年内最終戦、ハンブルガー戦では2得点をあげる活躍でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた岡崎慎司(マインツ)細貝萌(ヘルタ・ベルリン) 8点 17試合に先発し、13試合でフル出場 日人所属クラブで最上位の6位でシーズンを折り返した。細貝は今季、アウグスブルク時代から彼を高く評価していたルフカイ監督に請われる形でヘルタに移籍。全17試合に先発し、13試合にフル出場、残る4試合も試合終盤までプレイした。開幕戦ではキッカー誌のベストイレブンにも選ばれている。細貝は、かねてから望んでいたボランチでポジションをつかみ取った。ハードワークし、相手の攻撃をつぶす球際

    ブンデスリーガ前半戦終了。日本人8選手を採点する
  • 対戦相手がこぞって感服。今季の中村俊輔は「ここが違う」

    text by Sportiva cooperation by Mochizuki Fumio,B Creative B,Fujiwara Yu,Maeda Toshikatsuphoto by Yamazoe Toshio Jリーグ第28節を終え、首位サンフレッチェ広島と勝ち点53で並んで2位と、タイトル奪取に向けて好位置をキープしている横浜F・マリノス。その原動力となっているのは、間違いなく中村俊輔だ。第26節(9月21日)では、F・マリノスに敗れた清水エスパルスのゴトビ監督が、試合後の会見で「なぜ、中村俊輔は日本代表に呼ばれないのか?」と語ったほど、圧倒的な存在感を放っている。 好調・横浜F・マリノスを攻守で支えている中村俊輔。 攻撃では、相手の急所をついた精度の高いパスで決定機を演出。直接FKを含めて自らチャンスをモノにすることも多く、今季はすでに自身のJ最多得点数(1998年)に

    対戦相手がこぞって感服。今季の中村俊輔は「ここが違う」