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2018年3月13日のブックマーク (11件)

  • 「文化資本―クリエイティブ・ブリテンの盛衰」書評 五輪へ向かう政策、混乱の果て|好書好日

    文化 クリエイティブ・ブリテンの盛衰 著者:ロバート・ヒューイソン 出版社:美学出版 ジャンル:社会・時事・政治・行政 文化―クリエイティブ・ブリテンの盛衰 [著]ロバート・ヒューイソン 初めて読むのに、なぜだか既視感を禁じえなかった。クール・ブリタニア、オリンピック招致、オリンピアード、アーツ・カウンシル、そしてレガシー。そう、書は、1997年にイギリスでブレア政権が誕生し、「クール・ブリタニア」を標語に躍進した文化の「黄金時代」が、やがて、かたちがなく精彩を欠いた「アメーバ」に例えられるようになり、ロンドン・オリンピックに向けての文化政策をめぐる混乱を通じて「鉛の時代」へと陥落した経緯を詳細に辿(たど)った一冊なのである。 タイトルの「文化」は、もとはフランスの社会学者ブルデューに由来する。文化・芸術への価値評価(たとえば美)は来、社会的な資とは無縁なはずだ。ところが

    「文化資本―クリエイティブ・ブリテンの盛衰」書評 五輪へ向かう政策、混乱の果て|好書好日
    inunohibi
    inunohibi 2018/03/13
  • 「アメリカの汚名」書評 憎悪のあらゆる構図を追跡調査|好書好日

    アメリカの汚名 第二次世界大戦下の日系人強制収容所 著者:リチャード・リーヴス 出版社:白水社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 アメリカの汚名―第二次世界大戦下の日系人強制収容所 [著]リチャード・リーヴス 1941年12月、日軍の真珠湾奇襲攻撃により太平洋戦争が始まった。このときからアメリカ国内(とくに西海岸)に住む日系アメリカ人はどのような状況に置かれたか、その詳細なリポートがアメリカ人ジャーナリストによってまとめられた。「一二万人以上の日系アメリカ人が自宅から追い立てられ、第二次世界大戦のあいだ中、国内一〇カ所の『転住センター』といくつかの刑務所に抑留」されたのである。 転住センターとはいえ砂漠に建てられたその収容所は、まさにジャップと謗(そし)られる敵国人のゲットーであった。ここには財産をすべて奪われた日系アメリカ人が集められ、世代による意識の違い、所内の協力者へのリンチ、さら

    「アメリカの汚名」書評 憎悪のあらゆる構図を追跡調査|好書好日
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    inunohibi 2018/03/13
  • 「議院内閣制―変貌する英国モデル」書評 日本の政治は「自省の材料」に|好書好日

    議院内閣制―変貌する英国モデル [著]高安健将 小選挙区比例代表並立制が1994年の政治改革によって導入されてから20年以上が経った。この制度は英国のように二大政党制と政権交代を導くはずとされたが、日では「一強多弱」の状態が続いている。 選挙制度に限らず、政治主導や官邸機能の強化なども英国に範が求められた。官僚制や政権与党をコントロールできる権力を政府や首相に集中してはじめて、実効的で責任ある統治が可能になる、と。 書によれば、モデルとされた英国の議院内閣制にはそれを成り立たせてきた条件があった。だが、それは近年大きく変化している。二大政党(保守党と労働党)の得票率は低下傾向にあり、民意を集約できなくなっている。政府や首相への権力集中は、たしかに効率的な意思決定を可能にしたが、トップダウンの政策は良好な成果を上げてはいない。 英国におけるこの間の国制改革は、こうした政治エリートへの信頼

    「議院内閣制―変貌する英国モデル」書評 日本の政治は「自省の材料」に|好書好日
    inunohibi
    inunohibi 2018/03/13
  • 「戦争とトラウマ」書評 傷病兵士の還送の難|好書好日

    ISBN: 9784642038690 発売⽇: 2017/12/15 サイズ: 22cm/316,4p 戦争とトラウマ 不可視化された日兵の戦争神経症 [著]中村江里 戦争神経症に対する研究は、現在も充分(じゅうぶん)に行われていない。戦後の精神医学界でも無視されたテーマであった。書は、この分野にひそむ問題を整理し、戦争の悲劇は時空を超えて存在すると訴えている。 戦時下では「戦争神経症の存在は注意深く国民の目から隠されていた」。精神疾患による皇軍兵士の抗命や逃亡、命令拒否などが、伝染病の如(ごと)く軍内に広まるのを恐れていたためだ。精神疾患の兵は、差別され排除された。 書はデータを引用して詳細な分析を試みている。精神疾患の診察にあたった国府台(こうのだい)陸軍病院の、1937年12月から45年11月までの入院患者8002人の発病地は中国大陸が多く、次いで国内、「満州」で、太平洋・東

    「戦争とトラウマ」書評 傷病兵士の還送の難|好書好日
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    inunohibi 2018/03/13
  • 「新・日本の階級社会」書評 「アンダークラス」生まれ固定化|好書好日

    新・日の階級社会 [著]橋健二 「階級」をキーワードに、日社会の格差の現状を、最新の社会調査データに基づいて読み解く書だ。階層ではなく、階級という言葉を用いるのは、(1)資家(経営者、役員)、(2)新中間階級(被雇用者管理職、専門職、上級事務職)、(3)労働者、(4)旧中間階級(自営業)という四つの社会学的な階級分類に基づいて、議論を進めるからだ。 しかし書は、こう階級4分類を紹介しておきながら、実はいま階級は五つあるという。なぜなら近年、労働者階級の中で正規労働者と非正規労働者の格差が大きくなっており、非正規労働者層を一つの階級(「アンダークラス」と呼ばれる)とみなす必要が出てきているからだ。アンダークラスは就業人口の約15%を占め、平均個人年収は186万円と、他の階級に比べて極端に低く、貧困率は逆に極端に高い。経済的困窮だけでなく、心身の健康、人とのつながり、という点でもアン

    「新・日本の階級社会」書評 「アンダークラス」生まれ固定化|好書好日
  • 「貧困の戦後史」書評 「社会の病巣」と目をそむけるな|好書好日

    貧困の戦後史 貧困の「かたち」はどう変わったのか (筑摩選書) 著者:岩田正美 出版社:筑摩書房 ジャンル:新書・選書・ブックレット 貧困の戦後史―貧困の「かたち」はどう変わったのか [著]岩田正美 ちょっと反省した。日貧困について、私は何を見ていたのだろう、と。 もしかしてあなたも思ってません? 戦後の貧困は復興期から高度経済成長期へと進む中で減少し、バブル崩壊後に増加に転じ、ついに一億総中流社会から格差社会に転落した……。 いやいやいや、貧困はいつもすぐそこに、目に見えるかたちで存在していたのだ。多数の資料とともに書がたどるのはそうした貧困の「かたち」である。 敗戦直後、最底辺にいたのは焼け跡の「壕舎(ごうしゃ)」で暮らす人々、復員兵を含む身寄りも住まいもない「引揚者(ひきあげしゃ)」、地下道などで寝起きする戦災孤児などの「浮浪児・浮浪者」だった。 1950年代の復興期には失業者

    「貧困の戦後史」書評 「社会の病巣」と目をそむけるな|好書好日
  • 麻生財務相:G20欠席へ - 毎日新聞

    麻生太郎財務相が来週アルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を欠席する方向で検討している。森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんで、2018年度予算案などの国会審議が停滞しているため。与党関係者が明らかにした。 G20は日米欧の先進国に新興国を加えた会議で、麻… この記事は有料記事です。 残り105文字(全文255文字)

    麻生財務相:G20欠席へ - 毎日新聞
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    inunohibi 2018/03/13
  • 自殺の職員「常識壊された」 昨夏、親族に漏らす - 共同通信 | This Kiji

    学校法人「森友学園」の国有地売却問題を担当した財務省近畿財務局管財部に所属し、7日に神戸市内で自殺した男性職員は昨年夏、親族との電話で「常識が壊された」と漏らしていた。親族は詳しい内容を聞いていないとしつつ「実直な人なので、やるべきではない仕事をさせられたのではないかと思う」と語った。親族が12日、取材に応じ、昨年来のやりとりを明かした。 職員は50代。以前は仕事の話をほとんどせず、弱音を吐いたこともなかったが、昨年8月、心療内科に通っていることを告げられた。電話で「毎月100時間の残業が何カ月も続いた」「常識が壊された」とつらそうな様子で話したという。

    自殺の職員「常識壊された」 昨夏、親族に漏らす - 共同通信 | This Kiji
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    inunohibi 2018/03/13
  • 余録:庶民にはわずらわしい役所の書類仕事は「文書主義」といって… | 毎日新聞

    庶民にはわずらわしい役所の書類仕事は「文書主義」といって近代の官僚制の特徴とされる。ただし日では8世紀の大宝律令(たいほうりつりょう)で唐をまねた文書主義が導入され、中央と地方の連絡などに膨大な文書が作成された▲「刀筆(とうひつ)の吏(り)」。当時の役人がそう呼ばれたのは字を記す筆と共に、木簡(もっかん)に記した字を削る小刀が役人の必需品だったからだ。小刀は紙に書かれた字を消すのにも用いられ、刃で紙をこすって消す技法は「擦り消し」と呼ばれた(鐘江宏之(かねがえ・ひろゆき)著「律令国家と万葉びと」)▲財務省の前身、大蔵省も大宝律令で生まれたが、何か相伝の秘法でもあるのか。昔と違い国民に対する行政の公正の証しである今日の文書主義だ。その信頼を大きく裏切った財務省の擦り消しだった▲森友学園への国有地格安売却の決裁文書が問題表面化後に改ざんされたのを認めた財務省の調査報告である。「件の特殊性」

    余録:庶民にはわずらわしい役所の書類仕事は「文書主義」といって… | 毎日新聞
    inunohibi
    inunohibi 2018/03/13
    "麻生太郎(あそう・たろう)財務相は改ざんにかかわったのは理財局の一部という。悪いのは役人の勝手な小細工といいたげだ。その役人を徴税のトップに厚遇し、""国民の信頼を失墜させた責任は眼中になさそうだ"
  • 社説:財務省の森友文書改ざん 立法府欺く前代未聞の罪 | 毎日新聞

    民主政治の根幹を揺るがす前代未聞の事態である。 「森友学園」への国有地売却問題で、財務省がきのう、決裁文書を大量に改ざんしていた事実を認めた。 政府が公文書を都合よく変えて国会に提出していた--。それは国権の最高機関である立法府を欺き、ひいては国民を侮辱する行為にほかならない。罪は極めて重い。 財務省の調査報告によれば、改ざんの時期は、森友問題が発覚した昨年2月から4月で、書き換えは実に14の文書に及んだ。この深刻な事態を招いた麻生太郎副総理兼財務相、さらには安倍晋三首相の政治責任は免れない。 しかも、「件の特殊性」といった文言のほか、安倍首相や昭恵氏の名が記されていた部分も原から削除されていた。その理由は何か。そして、そもそもなぜ、国有地は大幅に値引きされたのか。決着どころか解明がますます必要となった。 「政と官」ゆがめた政権 公文書管理の制度は、政策決定が適正だったか、その過程を

    社説:財務省の森友文書改ざん 立法府欺く前代未聞の罪 | 毎日新聞
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    inunohibi 2018/03/13
  • 内閣支持率、急落だと思いますか?|みらい選挙プロジェクト情勢分析ノート|note

    今週はこれまでに読売新聞と産経新聞・FNNの世論調査が発表されています。 読売新聞世論調査(3月9~11日実施) 内閣支持率 48%(6ポイント減) 不支持率  42%(6ポイント増) 産経新聞・FNN世論調査(3月10~11日実施) 内閣支持率 45.0%(6.0ポイント減) 不支持率  43.8%(4.8ポイント増) いずれも政権に有利な支持率を出す傾向がある新聞社であることに注意が必要です。定例世論調査を実施している11社の内閣支持率・不支持率をもとに、偏りを自動検出して補正をかけた結果は以下のようになりました。 読売新聞世論調査(9~11日実施) 内閣支持率(補正値) 44.1%(5.2ポイント減) 不支持率(補正値)  41.7%(5.7ポイント増) 産経新聞・FNN世論調査(3月10~11日実施) 内閣支持率(補正値) 42.6%(6.0ポイント減) 不支持率(補正値)  41

    内閣支持率、急落だと思いますか?|みらい選挙プロジェクト情勢分析ノート|note
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    inunohibi 2018/03/13