フリマアプリ最大手のメルカリがサービスの信頼性向上を急いでいる。画像やテキスト認識向けの機械学習技術の開発を本格化。不正出品の早期検知や出品の手間削減を図る。取引の信頼性向上へブロックチェーンも導入。出品者の本人確認の厳格化といった施策と合わせて盗品や規約違反の出品を防ぐ。国内フリマアプリ市場の3分の1を占めるとも言われるメルカリだが、サービスのさらなる成長に向けて信頼性重視へ舵を切る。 「今後注力する技術は人工知能(AI)と機械学習。メルカリしか提供できない価値の高いサービスの実現に向けて、世界中で機械学習のエンジニアを採用している」。メルカリのCTO(最高技術責任者)を務める名村卓執行役員は、こう打ち明ける。 同社が機械学習の技術開発に取り組む最大の狙いの1つが不正な取引の防止である。盗品や偽ブランド品のほか、利用規約に違反する現金や商品券などの出品を自動的に検知してサポート担当者に知
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