バイオ燃料から代替エネルギーを作る方法にひとひねり加えた燃料電池が開発された。生きている動物に埋め込まれたデバイスが体内の化学物質から電力を生成するという仕組みだ。 グルコースバイオ燃料電池と呼ばれるこの埋め込みデバイスは、血糖とも呼ばれるグルコース(ブドウ糖)と酸素から電力を作り出す。グルコースも酸素も体内の細胞の間を流れる体液に含まれている。 研究チームは、グルコースバイオ燃料電池の試作品を作成し、“リッキー”と名付けた白い実験用ラットに埋め込んだ。このラットは燃料電池を身に付けたまま11日間を無事に過ごし、悪影響も起こらなかった。ラットの首から引き出された燃料電池のワイヤーからの計測によって、かなりの量のエネルギーが生成されていることが示された。 この結果から研究チームは、より小型のペースメーカーや人工臓器などの次世代の埋め込み型医療機器に、このバイオ燃料電池で安全かつ長期間電