兵庫県内の私立高校を自主退学した女子生徒が「いじめを受けた」として同級生や担任を傷害容疑で告訴したのに対し、同高が「いじめはないのに、ブログにうそを書き込んだ」と生徒の母親を名誉毀損(きそん)容疑で告訴していることがわかった。 大津市のいじめ自殺問題以降、警察への相談は急増しているが、今回の告訴の応酬に、専門家からは「教育的な解決方法はなかったか」と、双方に冷静な対応を求める声が上がっている。 同高や母親によると、生徒は昨年4月に入学し、5日間通学した後、不登校になり翌5月に退学。その後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。 生徒と母親はこの5日間に同級生から嘲笑されたり、足をかけて転倒させられ、けがをさせられたりしたと主張。5月に同級生1人、8月には、いじめを訴えたのに適切に対応せず精神的傷害を負わされたとして担任の女性教諭をいずれも傷害容疑で県警に告訴した。 県警は、同級生