ブックマーク / ameblo.jp/mushimushi9 (6)

  • 『石油文明の分水嶺』

    石油は無尽蔵ではなく、いずれ枯渇します。もう少し正確に言えば、採掘が容易な油田が枯渇するにつれ採掘困難な油田から石油を採掘せざるをえなくなり、採掘コストが上昇して他のエネルギー源のほうが有利になって、徐々に利用されなくなっていきます。いずれ、石油文明が衰退する時が、必ず来ます。 「その時」は、ある日突然訪れるようなものではありません。なだらかな丘の頂が分かりにくいのと同様、「後で振り返るといつのまにか石油文明の頂を越えていた」というような感じで訪れることになるのでしょう。 その「分水嶺」を私たちはすでに通過していたのではないか、とする報告がnatureに掲載されました。 http://www.nature.com/nature/journal/v481/n7382/full/481433a.html http://www.wired.com/autopia/2012/01/nature-j

    『石油文明の分水嶺』
  • 『グランドデザイン①』

    思えば、人類が歴史を文字にして記録できるようになってから、わずか数千年しか経過していません。 地震が周期的に起きる環太平洋地域に限定するなら、日が最も古くからの文献史料を持っていますが、それでもわずか千数百年。つい忘れがちになるのですが、人類はこの規模-千年に一度とも称される規模-の地震の「記憶」を、あまり持たないのです。 もちろん、文献以外の情報から、私たちは少しずつ過去の地震のことを理解し始めています。貞観地震 が認知され始めたのはここ10年ほどのことですし、これまで巨大地震の存在が知られていなかった北米太平洋岸でもマグニチュード9クラスの地震が起きてきた ことが明らかになりつあります。 さらには、東海・東南海・南海の連動地震を上回り、琉球海溝にまで震源域が連なるマグニチュード9クラスの地震が、千数百年の1度の頻度で起きている可能性も指摘されはじめているのです。 http://cai

    『グランドデザイン①』
  • 『2010年の気温』

    Science nowに速報が出ています。NASA によると、2010 Meteorological year(気象学では、冬を12~2月、秋を9~11月とするため、1年の区切りを11月にすることがあり、meteorological year(気象年)と言います)の平均気温は、観測が始まった過去130年間で最も高くなったとのことです。 http://news.sciencemag.org/sciencenow/2010/12/nasa-2010-meteorological-year-wa.html?etoc せっかくなので、さくっとグラフにしてみました。縦軸は、1951~1980年の平均気温に対する偏差です。 近似曲線も入れましたが、一次近似(赤)よりも二次近似(緑)のほうがより現実に近い気もしますねえ。まあ、お遊びですが。

    『2010年の気温』
    invictus
    invictus 2010/12/11
    "観測が始まった過去130年間で最も高くなった"
  • 『植物が吸収する二酸化炭素が減少に転じた?』

    一般に、植物の光合成効率は高温なほど向上します(もちろん限度はありますよ)。また、現在の地球大気の二酸化炭素濃度は、過去(ここで言う過去とは数百万年といった単位の過去)に比べ低いため、植物にとってCO2は欠乏していると言ってもいい状態です。 図1:過去5.5億年の二酸化炭素濃度の推移。長い目で見ると、現代は二酸化炭素濃度が極めて低い時期であることが分かる。global warming art より。 CO2濃度が低い状況でも効率よく光合成を行うことができる植物(C4植物 )が現代の植物界で有力なグループになっているのも、そのあたりに要因があるのでしょう。 そのため、今後しばらくは植物が二酸化炭素を吸収する効率が上昇するたろう、と見積もられていました。 表1:2080年までの森林の炭素固定量の変化を示す表。見にくいので拡大して見てもらいたい。 例えば2020年には5~15%ほど炭素固定が増加

    『植物が吸収する二酸化炭素が減少に転じた?』
  • 研究者列伝|さまようブログ

    mushiさんのブログテーマ、「研究者列伝」の記事一覧ページです。

  • さまようブログ

    ようやく小康状態になりましたが、よく降りました・・・。側溝から水が吹き上がる光景は、当に久しぶりに見ました。 高知では降り始めからの雨量が1000mmを超えたところもあるなど、大災害につながっても不思議ではない雨でした。 今回の大雨、極地性が強い雨でした。高知県鳥形山では降水量1000mmを超えた一方で、同じ高知県の土佐清水では60mm以下。高知県南国市では500mmを超えたのに、そこから30km弱しか離れていない高知県安芸市では100mm以下。雨雲が似たようなところにかかり続けたことを示しているかと思います。 悪いことに、四国の大雨はこれからも続く可能性が高く、今週末には台風が直撃する可能性まであります。十分お気を付けください。 トムソン・ロイターから、「2025年の世界-10の技術革新予測」というレポートが発表されました。 http://scienceportal.jp/news/n

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