本の表紙や絵本の挿絵など、さまざまなジャンルを手がけたイラストレーターの和田誠さんが今月7日、東京都内の病院で、肺炎のため亡くなりました。83歳でした。 たばこのパッケージのデザインをはじめ、書籍や雑誌の表紙、それに、絵本の挿絵など、さまざまな分野のイラストやデザインを手がけ、日本のグラフィックデザイン界をリードしてきました。 また、エッセーや絵本など、数多くの書籍を出版したほか、映画監督としても活動し、平成6年には、さまざまな文化的な分野で業績を上げた人に贈られる菊池寛賞を受賞しています。 事務所によりますと、和田さんは去年から体調を崩し、自宅で療養していましたが、ことし7月に都内の病院に入院し、今月7日、肺炎のため亡くなったということです。83歳でした。 和田さんの妻で、料理愛好家の平野レミさんは、「最後は家族みんなに見守られながら、安らかにお別れをしました。肺炎を患ってからはごはんを
テロリストから逃れて難民となった高校生。早朝から仕事を求めてさまよう難民の女性。アフリカの人たちを撮影した写真展が、TICAD=アフリカ開発会議の開催に合わせて、都内で開かれています。 撮影したのは、デンマーク人のドルテ・ヴェルナーさん(56)。世界銀行の主任農業エコノミストで、世界各地の食糧や貧困問題を調査し、解決に必要な政策の提言を行っています。エコノミストのヴェルナーさんが、なぜ写真を撮り始めるようになったのか。写真に込める思いを聞きました。 (国際部記者 山田奈々) 「この水を飲んでいる人たちの生活を早く改善しなければと強く思いました」 ヴェルナーさんが見せてくれたのは、茶色く濁った水たまりの写真。12年前、アルゼンチンのアンデス山脈近くを調査で訪れた際に撮影されたものです。 海抜4000メートルの高い場所に住んでいるため、女性や子どもたちが、毎日何時間もかけて水をくみに行っていま
飼い犬がクマに襲われる被害が相次いでいる北海道東部の羅臼町で、3日も飼い犬が襲われ、町などは飼い犬を屋内に入れるといった対策を行うよう呼びかけています。 その際、地元のハンターらがクマを発見しましたが、山のほうに逃げ去ったということです。 羅臼町では先月10日と27日にも飼い犬が襲われていて、残されていたふんを調べた結果、いずれも同じオスのクマのものだったことがわかっています。 町では北海道大学大学院に依頼して、今回、残されていたふんも同じクマのものかどうか調べています。 羅臼町などは、家の周りの背丈の高い草を刈って見通しをよくしてクマが近づきにくくしたり、飼い犬を屋内に入れたりといった対策を行うとともに、クマを発見した場合や異変を感じた時は町などに通報するよう呼びかけています。 羅臼町のある知床半島で野生生物の保護管理を行っている「知床財団」の山中正実事務局長は「犬を餌として学習したかも
「うちは、いつも、にぎやか。おとうさんが、写真をとるのが すきだから、すぐにわたしたちをわらわせるの」 公子ちゃんの父親は、写真が趣味で、家族の何気ない日常をカメラにおさめていました。子どもたちは動物やピクニックが大好き。でも、その幸せな日常は続きませんでした。これは、ある日、消えてしまった6人の家族のお話です。 (広島放送局記者 秦康恵) 公子ちゃんは、広島市で理髪店を営む父、鈴木六郎さんと母のフジエさんとの間に生まれました。大好きな兄、英昭くんと、弟の護くん、妹の昭子ちゃんの6人家族でした。 父親の六郎さんが撮った写真には、今も昔も変わらない、子どもたちの笑顔や家族の光景があふれています。
古代エジプトの王、ツタンカーメンの最も大きな黄金のひつぎが、発見からおよそ1世紀を経て初めて、修復のためエジプト南部の墓から運び出され、4日、カイロ近郊で報道陣に公開されました。 1922年に発見されて以来、エジプト南部ルクソールの「王家の谷」にある墓で保存されてきました。 ひつぎは、日本の支援で来年中の開館を予定しているカイロ近郊のギザで建設中の「大エジプト博物館」に展示するため、初めて墓から運び出され、博物館の施設で修復が始まりました。 消毒のためのシートに入れられた木製のひつぎは、金色に輝く美しい装飾を保っていますが、ところどころひびが入ったり欠けたりしていて、修復には8か月かかるということです。 「大エジプト博物館」では、今回のひつぎを含めてツタンカーメンの副葬品およそ5000点が一堂に展示されることになっています。 エジプトのアナニ考古相は「発見以来、修復されたことがないため、ひ
小型のジェットエンジンを使って立った状態で宙に浮くことができる装置を発明したフランス人の男性が、フランスとイギリスとの間のドーバー海峡の横断飛行に成功し話題になっています。 海沿いに設定された台では、多くの観客が見守るなか、黒いヘルメットとスーツに身を包み装置を着けたザパタさんがゆっくりと浮き上がり、その後、前傾姿勢になってイギリスに向かって飛んでいきました。 地元メディアなどによりますと、動力は5つの小型ジェットエンジンで、ザパタさんは燃料を背負って飛び、一度、海の上でボートにおりて燃料を補給したうえで、およそ35キロのドーバー海峡を22分で横断したということです。 観客の1人は「本当にうれしい。彼を誇りに思います」と話していました。 横断後、記者会見を開いたザパタさんは「夢がかないました。非常に感激です」と述べたうえで、支えてくれた家族に感謝したということです。
地球温暖化対策を訴え、注目されているスウェーデンの16歳の少女、グレタ・トゥーンベリさんが9月にニューヨークで開かれる国連の会議に出席するため、温室効果ガスを排出しないヨットを使って大西洋を横断すると発表しました。 その活動が評価され、トゥーンベリさんはことし9月にニューヨークで開かれる国連の温暖化対策サミットに招待されていますが、温室効果ガスを排出するとして飛行機を利用しない主義のため移動手段を検討していました。 トゥーンベリさんは29日、みずからのツイッターに「良いニュースです。ニューヨークでの国連の温暖化対策サミットに参加します」と書き込み、モナコのレースチームのヨット「マリツィア2号」に乗せてもらい、大西洋を横断すると発表しました。 「マリツィア2号」は5人乗りの長さ18m余りで、必要な電力は太陽光パネルなどで賄うため温室効果ガスを排出しません。 トゥーンベリさんは8月中旬にイギリ
京都市伏見区にあるアニメーション製作会社のスタジオが男に放火された事件で警察によりますと33人の死亡が確認されたということです。また35人がけがをして病院に搬送されたということです。火をつけたのは41歳の男とみられ、警察が放火の疑いで調べています。 消防車30台が出て消火にあたった結果、出火から5時間近くがたった午後3時すぎに火はほぼ消し止められました。 出火当時、建物には従業員など70人余りがいたとみられていて、警察によりますと、33人の死亡が確認されたということです。 男性が12人、女性が20人で1人は性別が不明だということです。また35人が病院に搬送されました。 このうち17人は重傷で、16人が入院して手当てを受けているということです。 消防によりますと建物内の救助活動は終了し、取り残されている人はいないということです。 一方、放火した男は現場から逃走しましたが、100メートルほど離
気象庁は3日午前、臨時の記者会見を開き「場合によっては大雨特別警報を発表する可能性もある」としたうえで「みずからの命はみずからが守るという意識を持って特別警報の発表を待つことなく早めに避難してほしい」と呼びかけました。 気象庁予報課の黒良龍太主任予報官は、午前10時から臨時の記者会見を開き「これからあすにかけてより一層大雨になって災害発生のおそれが高まる見込みだ。非常に激しい雨が同じ地域で数時間続くような場合には大雨特別警報を発表する可能性もあり、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒してほしい」と述べました。 大雨特別警報が発表される可能性が高い地域について「東シナ海にある発達した積乱雲が今後かかる可能性が高い熊本県や鹿児島県付近のほか、状況によっては九州北部地方と西日本の太平洋側でも発表の可能性があると考えている」と述べました。 そして「特別警報が発表された時にはすでに何らかの
原爆が投下された長崎で幼い弟を背負った直立不動の少年を撮影した「焼き場に立つ少年」の写真は、左右が反転したいわゆる「裏焼き」だった可能性があることが長崎市の関係者への取材でわかりました。少年の身元や撮影場所は原爆投下から74年がたつ今もわかっておらず、戦争の悲惨さを伝える貴重な写真の背景を探る手がかりとして注目されます。 この写真について、長崎市被爆継承課で10年にわたって調査してきた松尾隆さんが独自に分析したところ、男女で異なる上着の前合わせが逆で右が前になっていることや、戦時中、子どもたちが左胸に縫い付けていた名札が右胸にあることに気付いたということです。 このため松尾さんは、現在、公開されている「焼き場に立つ少年」の写真は、フィルムを現像した際に左右が反転したいわゆる「裏焼き」だった可能性があると指摘していて、今もわかっていない少年の身元や詳しい撮影場所など写真の背景を探る手がかりと
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