「コロナショック」は病床や保健所削減の誤り、そして東京一極集中の危険性をはっきりと示した。これは住民の健康で豊かな生活を置き去りにした行財政政策の過ちだといえる。新自由主義的な構造改革による経済システムが脆弱性を示したということだ。いまあらたに、地域住民の自治による「地域内再投資力」=地域内で繰り返し再投資する力が求められている。つまり、人間の生活領域から経済を考えなければならない。 はじめに(初版) 増補改訂版 はじめに Ⅰ部 現代の地域づくりを考える 第1章 地域と地域づくり 1 人間の生活の場としての地域 2 資本主義時代における自然と人間、都市と農村 3 地域づくりをめぐる対抗軸 第2章 経済のグローバル化と地域の変貌 1 地域づくりの正しい処方箋を書くために 2 現代日本の歴史的位置 3 就業構造の転換 第3章 地域社会の持続可能性の危機 1 何が地域経済を衰退させているのか─「