いわゆる乱数暗号に関するNTTの基礎研究に、にわかに注目が集まっている。 NTTが研究しているのは、レーザー光線を使ったカオスレーザーと呼ばれる技術。半導体レーザーから出た光を鏡で反射し、レーザーに戻す。レーザーにふくまれる自然放出などの微少なノイズを、反射によって増幅する仕組みだ(カオス現象と呼ばれる)。 この特性を応用すれば、毎秒2ギガビットの速さで乱数をつくりだすことができる。このスピードは現行技術とくらべて200倍近く高速だ。 NTTは2011年に埼玉大と共同研究を発表、課題とされていたモジュールの小型化に成功。従来の1万分の1以下、1cm×2cmサイズで有効な結果を得ることができた。予測不可能性も実験で証明され、実用化をめざした研究が進んでいる。 図版=レーザーカオス発生光集積回路(NTT提供) 暗号技術が使われる先は、クラウドだ。いまNTTでは全社をあげて、ビッグデータ解析など
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