トヨタ自動車は、8日から1週間、トヨタ車の国内生産をすべて取りやめると1日発表した。グループの愛知製鋼の工場で1月に爆発事故が起き、重要な部品の供給が滞っているため。トヨタ車の納期が遅れることになる。トヨタ車の国内生産の全停止は、東日本大震災で部品供給が断たれた2011年以来だ。 愛知県にある直営4工場のほか、トヨタ自動車東日本、トヨタ自動車九州、トヨタ車体、豊田自動織機とダイハツ工業のグループ5社の11工場もとめる。日野自動車の1工場も、トヨタから受託した分の生産をとめる。生産再開は15日を予定し、部品の確保を急ぐ。 トヨタは既に1日から1週間、国内の組み立て工場で残業と休日出勤をやめることを決めている。年度末商戦を迎えた今は、1年で最も車が売れる時期。一連の減産で、10万台程度の生産が遅れる見通しだ。半年待ちになっている新型プリウスなどの納期はさらに遅れる可能性が高い。 愛知製鋼の爆発