タグ

ブックマーク / elmikamino.hatenablog.jp (6)

  • 舌読 - 記憶の彼方へ

    職業柄、電子ブックを積極的に読んでいるブックデザイナーの桂川潤が面白いことを書いている。 感想といえば……とにかく疲れる。ページ移動の基はスクロールだ。指で繰らずにスイッチを使っても、ページはやはりスクロールされてしまう。これが数ページ続くだけでかなり参る。視力がガタ落ちになりそうだ。 さらに困惑するのは、画面を縦にするか横にするかでページ当たりのテキスト量が変わるため「通しノンブル」が付けられない……つまり、ページネーションという概念が消失してしまったことだ。だから目次にもノンブルがない。瞬時にページ間を行き来できないから、テキストがなかなか身体に入らない。「商売敵(がたき)」という先入観も否定はできないが、いずれにせよ、速読を基とするわたしには「物である」の方がずっと読みやすい。 装丁稼業のピンチのみならず、わたしは、電子ブックが「テキスト理解」を劣化させないか危惧している。直截

    舌読 - 記憶の彼方へ
  • The Happy Birthday to Death / Gregory Corso :365Films by Jonas Mekas - 記憶の彼方へ

    ジョナス・メカスによる365日映画、3月、85日目。 Day 85: Jonas Mekas Monday March. 26th, 2007 4 min. 40 sec. Happy Birthday, Gregory Corso! (Taped on Sept.22, 2000. With Sherry, Gregory's daughter.) 誕生日おめでとう、 グレゴリー・コルソ*1! (2000年9月22日撮影。 グレゴリーの娘、 シェリーも一緒。) 重い病の床につくグレゴリー・コルソを誕生日に見舞うメカス。それから四ヶ月後の2001年1月17日にコルソは逝く。前立腺癌だった。ベッドに深く沈むように横たわるコルソは自著を手にとり、編集者らしき男とイラストや装幀について軽い会話を交わしている。会話といっても、声はよく聴き取れないほど力ない。一枚のコピーが大写しになる。彼の詩、"D

    The Happy Birthday to Death / Gregory Corso :365Films by Jonas Mekas - 記憶の彼方へ
    irureme
    irureme 2011/08/12
    Gregory Corsoグレゴリー・コルソ(グレゴリー・コーソ)
  • ジョナス・メカス「美の一瞥」試訳 - 記憶の彼方へ

    ジョナス・メカスの最新インタビューが非常に面白かったので、訳してみました。すでに色んな場所に書かれている事実も少なくありませんが、6歳の頃の体験や、ごく最近の彼の関心事など、新鮮な事実も語られ、しかも全体的に彼ならではの詩的な語りには大きな魅力を感じます。ジョナス・メカスについて全く知らない人にとっても大いに参考になるものと思います。翻訳をここに載せることについては、‘do it, I give  you my permisson’(やれ、私が許可する)、と人の許可を得ました。 Jonas Mekas, Brief Glimpses of Beauty: Interview with Hans-Ulrich Obrist, 2010 美の一瞥 ジョナス・メカス スイス人のキュレーター兼美術批評家のハンス-ウルリッヒ・オブリスト(Hans-Ulrich Obrist)とのインタヴューで、独

    ジョナス・メカス「美の一瞥」試訳 - 記憶の彼方へ
  • ジョン・ケージの「楽譜」を鏡にして:ハングルの音楽性と平仮名の音楽性 - 記憶の彼方へ

    アジアの・文字・デザイン―杉浦康平とアジアの仲間たちが語る 作者: 杉浦康平出版社/メーカー: DNPグラフィックデザインアーカイブ発売日: 2005/06メディア: 単行購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (16件) を見る 杉浦康平と韓国のデザイナー、アン・サンス(安尚秀[Ahn Sang-soo]、1952年、韓国忠州生まれ)のハングルという文字の実験をめぐる対話は大変興味深い(書103–111頁)。特にハングルの音楽性、平仮名には不可能に思える音楽性に驚いた。杉浦康平も驚いているハングルの音楽的特性とは、アン・サンスによれば、 ハングルは組み合わせによって、新しい音を作ることができるという開かれた構造をもつ文字です。(105頁) たしかに、昨日紹介したように、ハングルには音声を表示する字素がその固有の位置で機能するという大きな特徴がある。それをアン・サンスは

    ジョン・ケージの「楽譜」を鏡にして:ハングルの音楽性と平仮名の音楽性 - 記憶の彼方へ
  • "Nearly Stationary":吉増剛造さんの映画の秘密1 - 記憶の彼方へ

    2006年12月22日夕、私は吉増剛造さんの手になる二映画を観た。映画、でも、それらは映画の常識をことごとく剥ぎ取るような生々しくエロティックでさえある生の具体的な記録であった。身体移動と停止(「まいまいず井戸(Tornade Song)------TakeII」7分05秒)と車の移動と停止(「エッフェル塔(黄昏)(Crepsuscule(Tour Eiffel))」5分29秒)に連動した画面全体がさざ波たつように「軌跡」を曳きつづける映像。画面の内側から聞こえるような、映像と絡み合うようなナレーション(narration)。映像と声を擦り合わせるような初めて聞く種類の音楽。 膨大な記憶へのイメージと音声によるインデックス、野生の引き金。 思い立ち飛ぶように熊野を訪れ記録された「まいまいず井戸」の記憶、思い立ち飛ぶようにパリを訪れ記録された「エッフェル塔」の記憶。そこでは「日人総体の

    "Nearly Stationary":吉増剛造さんの映画の秘密1 - 記憶の彼方へ
  • 三上のブログ

    カツラ(桂, Katsura, Cercidiphyllum japonicum)

    三上のブログ
  • 1