あなたはゾンビを題材にした消しゴムフィギュア「ぶっさしーず」を知っているだろうか? 大丈夫、筆者もつい先日まで知らなかった。 商品担当者からある日、突然こんなメールが届いた。「大人も子どもも楽しめる商品ができました。超自信作です。でも話題になりません! 助けてください!」。聞けば、アニメも漫画もない、後ろ盾ゼロの完全なオリジナルコンテンツなのだという。なぜ売れていないのか。まだ売れる見込みはあるのか。売れないと、担当者はどうなってしまうのか。 コア・ターゲットは小学生男子。スマホの普及率がまだ低く、SNSでの情報拡散もあまり行われない世代だ。仕掛ける側からすると暗中模索を強いられ、嗅覚が試される市場でもある。移り変わりの激しいターゲットの関心を先回りし、最新ゲームにも対抗できる魅力的なおもちゃでなければ成功は望めない。「ぶっさしーず」の明日はどっちなのか。発売元のバンダイで、企画担当のブ・