監査法人トーマツのリスクマネジメントに関する調査・研究組織であるトーマツ企業リスク研究所は2015年1月7日、「企業のリスクマネジメントに関する調査(2014年版)」の結果を発表した。企業が最優先すべきリスクは「情報漏洩」で、海外拠点でのリスクマネジメントを大きな課題と捉えている。一方で、不正に対する関心が減りつつある、といった傾向が浮かび上がった。 同調査はトーマツのセミナーに参加した企業のリスク管理部門やコンプライアンス部門、内部監査部門の担当者などを対象に、アンケート形式で実施したもの。2002年から実施しており、今回が13回目となる。2014年5月から11月にかけて実施したセミナーへの参加者239社から有効回答を得た。「今回は特に海外拠点のリスクマネジメントについて項目を増やして調査した」(トーマツ企業リスク研究所の奥村裕司所長、写真左)。 海外拠点のリスク管理体制が「適切」なのは