NTTは通信関連技術の基礎研究を担う従業員の人事制度を改定する検討に入った。世界で評価されている研究者に「特別研究員」などの称号を与える枠組みを、2022年度にも拡充する見通し。優秀な人材を厚く処遇し、研究開発力の向上につなげる。称号を持たない管理職については、職能資格制度の要素を残しつつ、NTTグループの主要事業会社で導入されている「ジョブ型」との整合性に配慮した新制度を模索するとみられる。 現在の称号には、特別研究員のほかに「上席特別研究員」「フェロー」がある。この称号制度を22年度にも拡充する方針。具体策は検討中だが、特別研究員の対象を広げて人数も増やしたり、新たな称号をつくったりする案が浮上している。優秀な人材の処遇を改善してトップ級の研究員の層を厚くし、研究開発力の向上を図る。 称号を持たない研究所の管理職についても人事制度を見直す。NTTグループの主要事業会社では、職務内容に応