たまらなく妻を愛おしく思う瞬間がある。 心の奥からあたかなものがあふれ出し、ぼくの胸を幸せで満たしてくれる。まるで、どこまでもふくらむシャボン玉のように。 この幸福感は、妻以外の人間に生まれることは決してない。 たとえ、絶世の美女から「あなたと朝まで一緒にいたい」と言われても、これほどまでの幸せは感じられないだろう。 なぜなら、この幸福感は「ぼくと妻が歩んできた歴史」が土台になっているからだ。 この幸福感が生まれる相手は妻とだけであり、この幸福感を感じ、その価値を理解することができるのも、ぼくと妻だけなのだ。 そして、その瞬間こそ、ぼくが生きる喜びを感じる瞬間でもある。 ◇ 子どもを作ろうと決めてから、実際に赤子を授かるまで3年かかった。 人によっては、もっと長期間不妊治療をしているだろうから、長い期間だったとは言えないだろう。 だけど、ぼくらにとってはとてつもなく長く感じられた時間だった
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