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ブックマーク / note.com/nerio (9)

  • 3年間、採用を徹底的に見直して、ようやく会社が安定した話(前編)|坪井佳織

    日、6期目に入った、わたしの会社に新卒の新入社員が2名、入社しました。 左から、わたし、新入社員2名、バックオフィススタッフ、取締役小さな会社が新卒の社員を採用するなんて、あちこちで「そんな無謀な!」「うちでは新卒を採るのは無理」など聞いたので、何がそんなに?!とビクビクしていたのですが、よくよく聞くと、新卒は最初の数年間は生産性がないのと、研修をきっちりやって育てる必要があるから、その体力がない、とのことでした。(違ったら教えてください〜〜!) その点で言うと、この子達は、音楽教室ミューレの2歳児クラスから所属している、筋金入りのミューレっ子で、いわば、人材育成に20年間かけた子たちなのです。 引き継ぎを考えてちゃくちゃくと準備してきた周りの人にはいつも驚かれるのですが、わたしはいつも「辞める」ということを頭に入れて経営してきました。嫌でもなんでも、いずれ、必ず辞める日が来ます。歳を取

    3年間、採用を徹底的に見直して、ようやく会社が安定した話(前編)|坪井佳織
    isrc
    isrc 2024/05/30
  • 価値は自分で作る!〜リトミック国際免許に意味はあるのか?|坪井佳織

    リトミック国際免許の試験とは?まず200時間、認定された講座を受講します。これはあっという間です。必須というより、最低でもこのくらいは勉強しないと無理なので。 その後、実技試験として、リトミック、ソルフェージュ、即興(作曲、編曲含)、プラスティックアニメを国立音大にて、大勢の先生たちや試験管が見守る中、一人で受験。1科目あたり60分くらいだったかな、もっとかな。 全部一気には無理なので、初年度はリトミックとプラスティックアニメ、2年目にソルフェと即興を受けました。体を動かす系は得意だったので、緊張しながらもまぁ大丈夫でした。 問題は即興とソルフェ。受けた時点で「あぁ、落ちた」と思って、「ありがとうございました」って言いながら涙が出てきました。帰りの新幹線でも、自分の試験を思い出しては「うあぁぁぁっ(゚Д゚;≡;゚д゚)!」と声が出たり、頭をブンブンと横に振ってしまったり、ものすごい挙動不審

    価値は自分で作る!〜リトミック国際免許に意味はあるのか?|坪井佳織
    isrc
    isrc 2024/05/30
  • サティさんはかわりもの|坪井佳織

    エリック・サティの生涯を考えると、涙が出ます。「家具のように何気なく存在するもの=BGM」としての音楽を推進したサティさん。聴衆が静かになると「聴くな!」と怒ったって。 活動内容は「他の作者の作品をこきおろす」という宗教を作ったんだけど、信者はサティさんひとりだったそうです。 こうして外側から見えるサティさんを語ると、気難しく、近寄るのが嫌な面倒くさい人格が見えてきます。 けれど、そのサティさんの心の中に、こんなに美しい音楽が流れていたのだと思うと、サティさんに「音楽」という表現方法があって、当に良かったと思うのです。 友だちもいない、誰にも理解されない孤独な人生の中に、どう考えても人と手と手を取り合って踊り出したくなるような、こんな音楽が流れていたこと。「宗教」という形で仲間を募っていたこと。玄関前に看板を上げていたこと。 もしわたしがこの時代にいたら、ときどきこの宗教にお邪魔して、サ

    サティさんはかわりもの|坪井佳織
    isrc
    isrc 2024/03/06
    サティさんは、他の作曲家をディスったあと、どんな表情でこの曲を奏でたのだろう。胸がぎゅうっとなりながら聴いていました。Je te veuxとは英語で「I want you」の意味。わたしが訳すとしたら、「もし友だちがいたら」
  • こちらあみ子〜子どもの孤独〜|坪井佳織

    最初はカジュアルな、田舎の子どもの話かと思い、気軽な気持ちで見始めました。あみ子役の子が演技未経験だったそうで、うーん、なるほど、何を言ってるのかよく聞き取りにくいし、変なテンションと声の大きさで、どうしようかなー、見るのやめようかなーと思ったときでした。 予想外の展開に・・・。 その後は、あみ子の「変な演技」がどんどん意味を持ち始め、中学生になったあみ子の小ささや背中の丸め具合などが、すごいリアルさを表現するのです。 途中、おばけの表現としてファンタジーな映像があります。普通だったら、急に映画の演出が変わったぞ?と違和感がありそうなものですが、「あぁ、あみ子にはこう見えてるんだな」と、スッと受け止められます。 終始、あみ子は辛そうな顔はしません。けろりとしています。大人の気持ちを逆撫でするようなことを言うし、友だちのこともキレさせます。 でも、あみ子の行動にはひとつひとつ、全部、あみ子な

    こちらあみ子〜子どもの孤独〜|坪井佳織
  • 小6のわたしは、全校生徒の前で叩かれた|坪井佳織

    わたしは小学校6年生のとき、全校生徒の前で担任の先生に頬を叩かれました。なぜ叩かれたのか、その後何があったのか、長い長い教育のものがたりです。 転校したら、子どもが伸びる魔法の言葉をかけられたわたしの生き方が決まったのは、小4でした。 当時、「決まった!」と思ったわけではなく、思い起こしてみるとそのときだった、という感じです。 わたしは、父の仕事の関係で2年に一度は転校を繰り返していました。小4のとき、北海道の倶知安町から福岡県久留米市に転校しました。当時は、特別、変わったことも特技もない、おとなしくも活発でもない、何も目立つことのない、ただの小4女子だったと思うのですが、なぜか、担任の先生は、転校早々、わたしのことをとても買ってくれていました。 「お前はよくできる子たい。」と言われ、心の中では「先生は何か勘違いしてる。わたしはそんなにお勉強のできる子じゃないのに。」と思っていましたが、期

    小6のわたしは、全校生徒の前で叩かれた|坪井佳織
    isrc
    isrc 2024/03/04
    「目の前のこの子のために、確証のないところへ飛び込んで実行する」という覚悟が子どもを突き動かすのであって、批難を受けないかどうかを気にして選択を迷っている時点で、子どもはその大人を甘く見ると思います。
  • 三男が亡くなったあと|坪井佳織

    2010/01/04 普通の先生だったころ来月配るおてがみ原稿を書こうと思って、ふと、昔書いたおたよりのwordファイルを開いてしまった。 どうやら2001.1月号が最初らしい。今読むと、ごくごく普通のピアノの先生という印象。というか、今の私から見たら「バカ!!バカ!そんなこと生徒に求めてどうする?」ってことのオンパレードだ。 特に、「家でちゃんと練習してこい」とか「お母さんが手伝って下さい」という意思がありありと伝わってくる。こんなこと考えてたんだぁ・・・、全然自覚はなかった。 きっと、自分の指導力の無さに苦しんでいたんだろうなぁ、と思う。一生懸命で、何も知らない、未熟な私がいっぱいだった。必死さは伝わってくるが、正直、全然面白くない。さぞかし、つまんないレッスンだったことだろう。 いったい、いつから今みたいな考えで今みたいなおたよりに変わったんだろうなぁ。。。と、変化のポイントを探して

    三男が亡くなったあと|坪井佳織
  • お買い物ごっこで税金を集めたら、とんでもないことが起きた|坪井佳織

    子どものための教育活動家、坪井佳織です。浜松市で音楽教室を20年間やる中で、子どもの教育について日々模索しています。 子どもが物のお金でお買い物ごっこをしたらどうなるか音楽教室ミューレで、物のお金を使って、お買い物ごっこを催しました。その経緯と内容はこちらをお読みください。 物のお金を使うことは去年からの試みでした。今回、初めて、わたしの提案で「利益の10%を税金として納税する」というシステムを作ってみました。 想定外の利益が出てしまったら、子どもはどうしたか実行委員は高校生1名、中学生1名、それから小学生が4名でした。ミューレの中でも、強いリーダーシップを持った子というより、素朴で幼くて、どちらかというと目立たない子たちが、慣れないながらも、わたしやスタッフがフォローしたり背中を押したりして、計画を進めていきました。諦めずによくやったと思います。特に高校生は、後輩を引っ張るというよ

    お買い物ごっこで税金を集めたら、とんでもないことが起きた|坪井佳織
    isrc
    isrc 2024/01/01
    芸術っていうのは、たったひとりの突拍子も無いアイデアがあるからこそ光るってことがあるんだよ。ただ流されて間を取るだけのステージなんて、本当につまんないものになると思うよ。
  • ピアノをやめるとき|坪井佳織

    3月、わたしの教室ではピアノのホームコンサートを開きました。教室をステージ仕様にし、ごくごく身内だけの気軽なコンサートです。 このコンサートを機に、ふたりの生徒がピアノをやめました。 ひとりは小6の女子です。実は、もう1年か2年くらい前から、ピアノに対するモチベーションが落ちているのは感じていました。ミューレのピアノの先生はとっても引き出しが多いので、彼女の好きな曲を弾かせてあげたり、即興で楽しんだりして、なんとか興味を持続させてくれました。 ピアノは、習い始めてから、ある程度弾けるようになるまでが長い習いごとなので、途中でモチベーションが下がることはよくあることで、なんとか興味をつないでいれば、またピアノ熱が上がることもあるんですね。 半年くらい前だったか、お母さんから「やめたいと言っているんだけど、もう一度、楽しいと感じてからやめてほしいから、どうしたらいいか」という相談を受けました。

    ピアノをやめるとき|坪井佳織
    isrc
    isrc 2023/11/23
    長く時間をかけ、お母さんを説得していきました。「本人に決めさせる」「けんかしてもいいから、親に気を使わせない」。また、「"楽しい"至上主義をやめて、苦悶の中に成長を見出すことの重要さ」を説きました。
  • 昔のはなし。|坪井佳織

    大昔のはなしです。 SNSで拡散されたブログある方から、「これは坪井さんのことでは?」とメールをいただいて、リンク先を見ました。文を読んでいると、私のこととは思えない、記憶にないことだったのですが、画像で載っているお手紙の筆跡は、明らかに私のものでした。 全然、記憶になかったのですが、「わぁ、こんな風に思っていただいて、ありがたいな。」と思って、すぐにコメントしようとしました。ふと、「どうして、この記事を見つけたのかな?」と思って、いろいろたどってみると・・・、びっくり!!FacebookやTwitterで、すごく拡散されてて、私はすっかり「謎の人」になっていました。あまりの反響の大きさに、とりあえず、今まで避けて通ってきたFacebookに登録して、どんなことになってるのか、様子を見てみました。 こんなに反響がある中で、名乗り出て、たいへんなことにならないだろうか、という気持ちと、お礼を

    昔のはなし。|坪井佳織
    isrc
    isrc 2021/03/11
    お客さまは、どうして私には関係のないことを質問されるかというと、それは、「誰に聞いたらいいか分からないから」です。どんな質問にも、「私はこう思います。」と、自分の経験の範囲でお答えすることにしました。
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