ISPの会社で総務省や業界団体に係る仕事を通じて得た、インターネット関連の政策動向で重要と思われることを書きます。ここに書かれているのは筆者の主観による個人的な見解で、会社や団体の見解ではありません。また内容は全て公開されている情報のみをベースにし、筆者の知りえた範囲で書きますので全てをカバーしているものではありません。 インターネット上で書き込まれた内容で事件や問題が起こりますと、ISPが接続ログ[1]から利用者の特定と開示を行うことが求められることがあります。刑事では警察が裁判所の令状を持って差押という形で、その書き込みを行った利用者が使ったISPに対し接続ログからの利用者の特定と開示を請求します。民事では、被害者がまず掲示板事業者等のサービスプロバイダに対しプロバイダ責任制限法に基づき任意または民事裁判を通じて発信者情報開示請求を行い、掲示板事業者等のサービスプロバイダが書き込みを行
今月のトリレンマ。この問題は4年近く前から巻き込まれた縁もあってパブコメを書こうとも考えたんだけど、パブコメ対象となっている約款改正そのものは別に突っ込みどころがないんだよね。中身を説明している別紙1は諸々考えさせられるのだけれども。 という訳で解説記事を書くことにした。ポジショントークとしてはお願い僕の仕事を増やさないで!IPv6 Prefix NATはトラブルのもとになりそうだからやめて!10GPONを議論している時代にPPPoEってボトルネックにならない?とか。 総務省のインターネット政策懇談会などで数年間かけて議論されてきた次世代ネットワーク(NGN)とインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)との相互接続方式を巡る調整が最終局面を迎えている。2つの方式が検討されているが、それぞれに一長一短がある。
一般にはあまり話題になることが無いが、NTT NGNのIPv6アドレスとISPが配布するIPv6アドレスとをどう共存させるかが問題になっていて、総務省の発表している資料(※)によると、NTT東西とISPとの協議で、NTT NGNがIPv6 NATを使う方向でまとまりつつあるように見える。 ※インターネット政策懇談会 第7回、 資料7-1の10~15ページ、資料7-2の14ページ 現在、ISPが担っているインターネット接続というサービスをIPv6でも存続させるために、NGN側のIPv6通信にNATを介在させようとしている。これはもう、愚かどころかユーザの利益を大きく損なう暴挙としか言いようがない。 今のIPv4のインターネットでは、ユーザの家庭のネットワークとインターネットとの間にNATがあるために、ユーザ端末間の直接通信が困難になっている。アプリケーションではNAT越えのためにあれこれと回
最近,通信・ネットワーク分野のメディアが「IPアドレス枯渇」という問題を取り上げているのをご覧になった方がいるかもしれない。ITproの中にもこの問題を取り上げる特番サイトを最近作った。 いまのインターネットは,サーバーやパソコン,ルーターといった機器に「IPv4」というバージョンの一意のIPアドレスを割り振り,これで相手を特定してデータをやり取りする。そのIPv4アドレスの“在庫”は,残り少なくなってきている。在庫が底をつけば,IPv4を使ったインターネットが広がるのもそこまでということになる。とはいえ,新規のインターネット・ユーザーやネット・ビジネスは,IPv4アドレスの在庫がなくなった後も続々と現れる。だからアドレス枯渇は問題なのである。 もっと前かも,もっと後かも この問題が論じられるうえで,必ずと言っていいほど出てくるデータがある。IPv4アドレスが枯渇する時期の予測データだ。出
当記事で紹介しているVPNサービスは、以下の基準を元に選定しています。 記事執筆者が実際に利用した評価 VPNサービスを利用したユーザーの評価 VPNサービスの信頼度 価格と性能が両立できているか -「記事執筆者が実際に利用した評価」について- 記事執筆者が実際に紹介しているVPNサービスを利用してみて、おすすめできるかどうかの独自の評価を行っています。 -「VPNサービスを利用したユーザーの評価」について- 選定したVPNサービスを実際に利用したユーザーの評価をリサーチして、高い評価を受けているVPNサービスを選定しています。 -「VPNサービスの信頼度」について- セキュリティ面や知名度などでしっかりと信頼できるVPNサービスかどうかをリサーチして選定しています。 -「価格と性能が両立できているか」について- 利用する価格に対してVPNサービスとしての機能は充分なのか、コストパフォーマ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く