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2008年5月9日のブックマーク (3件)

  • 厳選読書館:クロスビー「数量化革命」

    ―ヨーロッパ覇権をもたらした世界観の誕生― アルフレッド・W・クロスビー (小沢千重子 訳、紀伊国屋書店、2003) 『ヨーロッパ帝国主義の謎』(下表参照)の著者が、前著と同じ問いに、別の側面から答えたのが書。つまり、15世紀以来ヨーロッパ人が大挙して大洋を越え新大陸へ移住することができた理由を、生物・生態学的背景から説明した前著に対し、書ではヨーロッパ人自身の心性(メンタリティ)に求めています。 今日の私たちは、ものの数を数えたり量を量ったり、それらの数や量を足したり引いたり、その計算を紙に書いたり、また表や図に表したりすることを、特別な苦労もなくごく自然にやっています。なかには、つるかめ算を解いたり地図を読んだりするのが苦手な人はいますが、家計簿をつけられない人や、時間の計算ができない人はほとんどいません(特別な障害がない限り)。しかし、歴史を振り返ってみると、これはそれほど「自然

    it1127
    it1127 2008/05/09
    西洋の楽譜のみが、楽器とは無関係に、音楽そのものの内容を表しており、
  • 高橋悠治『高橋悠治コレクション1970年代』 - sekibang 1.0

    高橋悠治|コレクション1970年代 (平凡社ライブラリー (506))posted with amazlet on 08.03.02高橋 悠治 平凡社 (2004/07) 売り上げランキング: 181607 Amazon.co.jp で詳細を見る 作曲家であり、ピアニストである高橋悠治の著作集を読む。彼の作品について私はそのほんのわずかを録音で触れたことがあるだけだし、ピアノの演奏はほとんど聴いたことがない。音楽家である人物の作品に接するとき、今回のように「まず文章から入ってみる」という態度はあまり好ましいものではない、と個人的には思うのだが、大変面白く読んだ。 高橋の書く文章は硬質で、とても論理的である。そして常に政治的だ。とくに3部に分かれた全体の最後にあたる「生きるための歌」では、1970年代に東南アジアで展開された反体制運動のなかで歌われていた歌、あるいは貧しい人々の過酷な生活のな

  • 【断 久坂部羊】麻酔科医の逆襲 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

    最近、病院に所属しないフリーの麻酔科医が増えている。医療機関と個別に契約して、手術のときだけ麻酔を請け負うのだ。これだと自分の予定を優先できるし、休みも取りやすい。当直もないし、緊急手術にも応じなくていい。それで年収が5000万を超える者も少なくないという。 先日、大阪府下の公立病院で、麻酔科の常勤医を募集したが、年収は3500万円だった。他科の医師の倍以上の額である。フリーの麻酔科医を基準にするとそういう額になるらしい。 今、多くの病院で麻酔科医不足のために、手術の件数が制限されている。外科医も看護師も手術室も空いているのに、麻酔科医がいないために手術ができないのだ。 このような圧倒的な売り手市場を背景に、麻酔科医はどんどんフリーとなり、好条件の勤務を続けている。病院に残って割安の収入で、当直も緊急手術もこなす奇特な麻酔科医はいないものか。 いや、それはむずかしいだろう。なぜなら、この状