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ブックマーク / senahideaki.cocolog-nifty.com (2)

  • 瀬名秀明の時空の旅: 自由は進化する

    ようやく読了。長い。だが拙作『デカルトの密室』のテーマと強く呼応していることに驚いた。書き終える前に読んでいたら、完璧に引きずられていたかもしれない。以下は書評の下書き、備忘録。 翻訳は山形浩生。この訳者は(小説だとふつうなのに)なぜかノンフィクションだとタメ口で訳すクセがあり、読み始めてしばらくはひどく違和感があった。だがだんだん慣れてきた。 私はデネットの意見と方向性に賛同する。巻末の訳者解説は力作だと思うが、はっきりいって重要なポイントを外していると思う。何を外しているのか、ここで述べよう。まずデネットは、「自由」というものを大きくふたつの段階に分けている。生命体としての自由、つまり鳥がどこへでも飛んでいける自由と、人間の自由、私たちが「自由意志」と呼んでいるものだ。生命体としての自由から人間の自由への進化、それは道徳・倫理の進化なのだ、という話をデネットはしているのである。鳥は

  • 瀬名秀明の時空の旅: 進化の特異事象

    エキサイティング。原題は「Singularities: Landmarks on the Pathway of Life」(2005)で、著者はクリスチャン・ド・デューヴ、なぜかこの邦訳は「クリスティアン・ド・デューブ」表記なので、検索でも引っ掛かりにくい。邦訳が出ているとは知りませんでした(注文に応じたオンデマンド出版らしい)。邦訳は出ていないと思って原著を買ってしまったよ。 ド・デューヴは細胞分画法の研究でノーベル賞を受賞した生化学者で、筆も立ち、アメリカ国内では『細胞の世界を旅する』などベストセラーも飛ばしていて、知性溢れた細胞生物学の一般書を書くことで有名。しかし書はおそらく彼が初めて書いた上級向けの一般書で、ばんばん有機化学用語が出てくる。生化学を大学で学んだ人でないとたぶん読めません。しかし面白いのだこれが! レイ・カーツワイルや最近の海外SFがいうところの「シンギュラリ

    it1127
    it1127 2007/12/04
    シュレディンガー「生命とは何か」への現時点での答え。
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