岩手・JR岩泉線脱線事故 土砂の搬出開始 撤去まで1ヵ月 崩落土砂の搬出が始まった事故現場 岩手県岩泉町のJR岩泉線で7月、普通列車(1両編成)が崩落土砂に乗り上げ脱線した事故で、JR東日本盛岡支社は7日、土砂の搬出作業を開始した。 事故現場には約800立方メートルの土砂が積もっており、作業員らがレール上を移動できる特殊な工事車両やバックホーを使って搬出作業に当たった。約1カ月をかけて線路上のすべての土砂を撤去し、社内の土砂崩壊災害原因調査検討委員会などの調査を経て、事故車両の撤去に移る。運転再開の見通しは立っていない。 盛岡支社の千葉利博総務課長は「ようやく土砂搬出の段階まで来た。できれば年内に事故車両を撤去したい」と話した。