「Number」通巻720号は文字通り完全保存版、昨年引退した清原和博特集。 圧巻の読み応えだった。 普段から野球に、それこそオレでいえば東京に接しているように(365日FC東京を毎日チェックするように)野球に触れ続けてきた人にとってはもしかしたら既知の話なのかもしれないが、そうでないオレにとってはすべてがフレッシュで、濃厚な物語。 西武時代、巨人時代、オリックス時代、PL時代と4つのチャプターに分かれてその時代をともに過ごした仲間に恩師、ライバルらの証言とその時代に残した数字で振り返る。 無冠の帝王であり、記録より記憶に残ってきた球界最後のスーパースター。 やはり記録より記憶に残る選手であった彼の生き様は、記録同様、目に見えるところより目に見えないところに深く、濃い想いが潜んでいたようだ。 スターダムを登り、充実のシーズンを過ごした西武時代、成熟する前のスターを潰すことなく見守り支えた森