次世代中国 一歩先の大市場を読む 中国版GPS「北斗」の完成で加速する「万物互聯」(IoE) 激変する「中国的統治」のしくみ すべてのモノやヒトがインターネットにつながる時代を見据え、精度の高い位置情報の重要性が高まっている。この面で昨今、中国の進化ぶりが著しい。 中国版GPSとも称される「北斗」衛星測位システムの完成で、高度な位置情報を活用したさまざまなサービスが各地で続々と立ち上がり始めた。IoT(Internet of Things=モノのインターネット、中国語で「物聯網」)の時代から、IoE (Internet of Everything=すべてのインターネット、同「万物互聯」)へと向けた動きが加速している。 この新たなインフラによって政府の社会管理をはじめ民間企業、個人の業務効率は飛躍的に上がるだろう。さらに言えば、国の統治の仕組みそのものの根幹が激変する可能性もある。今回はそう