前回、致命割合について注意しなければならないことについて確認したので、今回はもう一歩進んで病原性の年齢差について。 若者は重症化しにくいとか、高齢者は重症化しやすいというのは、どの程度本当なのだろうか。これについては、中国での年齢別の致命割合(CFR)が報告されている。CFRについては前回大切な議論をしたので、今回からの読者はぜひ参照のこと。 「2月11日までのデータが、中国CDC(疾病対策センター)の週報(※1)に出て、COVID-19の年齢別の致命割合(CFR)が明らかになりました。たしかに年齢とともにリスクが上がっていきます。80歳以上で確定診断がついた患者の15パーセント近くが亡くなります。一方、10代から30代までが0.2パーセント、40代が0.4パーセントでした。たしかに高齢者よりも低いですが、これも決して低いわけじゃないんです。誰でもかかるような病気で、10代、20代の若者が
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