愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で中止された「表現の不自由展・その後」を巡り、芸術祭と不自由展の実行委員会が展示再開で合意したのを受け、名古屋市の河村たかし市長は30日の定例記者会見で「市も主催者の芸術祭で政治的な作品を展示するのは、世論のハイジャックになり、とんでもないことだ」と批判した。 河村市長は「市の公金が投下されており(再開は)行政が作品の主張を認めることになる」と指摘。「(芸術祭の)実行委で相談しなければいけない」と述べ、実行委会長を務める大村秀章知事に運営会議での協議を求める意向を改めて示した。