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  • トップダラー禍津が今年観た映画/2015年ベスト10 - 1953ColdSummer

    さて今年もこの時期がやって参りました。2015年の映画鑑賞数は新作旧作初見再見すべて合わせて215。見えている地雷を避ける能力がより研ぎ澄まされたのと腰痛のため、映画館での鑑賞数は比較的少なめとなっておりますが、どうにか2015年ベストテンを選出する事ができました。あと、前述の理由とこの1年で映画に対するスタンスが少し変わったため、今年はワースト10の発表はありません。それでは、今年のブログ納めとして2015年ベスト10をご笑読いただければ幸いです。  以下は参考までに。   トップダラー禍津が今年観た映画/2010年ベスト&ワースト10!   トップダラー禍津が今年観た映画/2011年ベスト&ワースト+アルファ!   トップダラー禍津が今年観た映画/2012年ベスト10&ワースト!   トップダラー禍津が今年観た映画/2013年ベスト10&ワーストα   トップダラー禍津が今年観た

    トップダラー禍津が今年観た映画/2015年ベスト10 - 1953ColdSummer
  • トップダラー禍津が今年観た映画/2013年ベスト10&ワーストα - 1953ColdSummer

    年の瀬である。あと2日で地球が終わるなんて考えたくもないのだけれども、今年も何回も地球が終わったし、人類は滅亡した事であるし、あっ映画の話。  年末にこんな空言に戯けている間にも、皆様に於かれましてはブーブー忙殺されるがあまり頭がおかしい事になって、ラーメン屋に行き塩ラーメン一杯でドーベルマン刑事を全巻読破するまで粘ったり、そこの親父が遠回しに出て行けと詰め寄ってきて逆上、れんげで頭に一撃くれて親父をスープの出汁にした人も居るかも分からんが、2013年も終わろうといふ時にそんな気色の悪い話はやめてください。  多忙といえば今年の中頃、私も何やら駆けずり回り、三車線道路の真ん中で仰向けになって高笑いを行なうなど多忙を極めた時期もあり、また、長年愛玩していたモルモットのナム吉が天寿を全うした事もあって、少しく映画を観る段取りを付けられなかったという人情紙風船を頭に結わえ付け、ラーメン屋に行き塩

    トップダラー禍津が今年観た映画/2013年ベスト10&ワーストα - 1953ColdSummer
  • 『パシフィック・リム』 怪獣を屠るイェーガーの空虚 - 1953ColdSummer

    パシフィック・リム PACIFIC RIM 2013/アメリカ/G 監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:チャーリー・ハナム/イドリス・エルバ/菊地凛子/他   日は飽の国である、てな事を、子供のころから聞いている気がする。はな、飢餓の国よりはマシでしょう。と、今日も阿亀蕎麦を手繰りながら思うのだけれども、そがな事言うとると薬缶のおちょぼ口の部分で頭をどつかれるか分からんし、飽和しているのは何も料/飲料ばかりではなく、より文化的なものもそうであるともこれ言えるのであって、対戦格闘ゲームが流行れば対戦格闘ゲームが雲霞の如くに湧いてきたし、ロボットアニメでジャリから小遣い巻き上げられると判断されたならば、ロボットの数だけ戦争とプラモデルが産出されたのである。かかる経済的サブカルチャーに漬かって育ってきたら人間はどうなってしまうか。 『パシフィック・リム』は怪獣(作中では「KAIJU」表記)た

  • 『風立ちぬ』 そして辿り着いたポルノ映画の境地 - 1953ColdSummer

    風立ちぬ 2013/日/G 監督:宮崎駿 声の出演:庵野秀明/瀧美織/他 原作:宮崎駿 原案:堀辰雄 『風立ちぬ』 主題歌:荒井由実 『ひこうき雲』  零式艦上戦闘機、いわゆる零戦(ゼロセン)の設計者である堀越二郎という人の伝記を元に、宮崎駿が自由闊達に時には虚実を交えるなどして連載しておった漫画のセルフ映画化。で、あるらしいのだけども、乃公、不明にして伝記も漫画も事前に読むという事をしておらず、かかる上はスクリーンの真ん前で詫びの割腹をして自裁をしようかと覚悟を決めたるものの、ジブリの映画だし、親子連れも多そうだし、つかサービスデイで観客自体が多い事が容易に想像せしめらるるので、割腹などした暁には館内の子供たちに如何程の精神的外傷、トラウマを与えてしまうか、という事に考え至り、脇差をことりと置いたのだが、「子供もいっぱい来ていたけど、すぐに飽きて館内を走りはじめた」だの「開始30分で

  • 『ラストスタンド』 最後の砦、そこに居る男は―― - 1953ColdSummer

    ラストスタンド THE LAST STAND 2013/アメリカ/R15+ 監督:キム・ジウン 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/他   アーノルド・シュワルツェネッガー主演、というだけでいそいそと観に行ってしまうのは宣伝に乗せられているようでもあるし、『ターミネーター3』以来10年ぶりの復帰作、とは言い条、先の『エクスペンダブルズ2』(自分の感想はこちら)にもシュワちゃんは出演しておったので、そんなに久しぶりな再会でもなく、やあ会いに来たよ、つって、逆にしらこい目付きで見られたらどうしよう、というような妄想を拠とした蟻走感がないでもなかったのだけど、まあ、ブギーなリズムを口ずさみ、飽くまでもフランクなフリをしてシネ・コンで、「『ラストスタンド』を1枚ブギー」と言ったところ、チケ売り場のお姉さんに随分と奇妙な顔をして見られた。  逃亡する麻薬王へ対する最後の砦として立ちはだかる老保安

  • トップダラー禍津が今年観た映画/2012年ベスト10&ワースト! - 1953ColdSummer

    映画Twitterの組み合わせはこれ不幸と悲劇しか生まずして、はな、乃公は人間やめますかそれともTwitterやめますか、なんつうところまで、まあ、別に追い詰められたわけではないのだけど、今年は当に楽しかったことと、当にきつかったことが御座んして、部屋を真っ暗にして小一時間虚空を眺めていたり、茶を点てたる後、茶筅をふんふん振り回しながら茶碗に叩きつけ、何喰わぬ顔をして用便に行き、これまた小一時間虚空を眺むるなどし、兎角虚空を眺めてばかりおった記憶があるので 「今年のベスト映画は何ですか?」 「虚空」  ということで茶を濁そうかとも思ったのであるが、茶を濁そうにも前述の如くに茶筅を振り回して茶碗を破壊したので濁す茶も無く、渋々、あっこれは渋茶とかけたのですけどね、渋々、今年観た映画ベスト10であるとか、ベスト10予備軍であるとか、観た後に口角を曲げ半笑いになり、かつせせら笑ってこんな映

  • 『ポテチ』 人生に於ける、奇跡のホームラン - 1953ColdSummer

    ポテチ 2012/日 G 監督:中村義洋 原作:伊坂幸太郎 『ポテチ』  馬鈴薯をば、こう、薄ーく切って、ですな、油で揚げて、塩やらコンソメやらをまぶして、袋詰めにしたものをこれ購入、欠片がぽろぽろ落ちるのも気にせず歩きい、或いはカウチに寝っ転がってぽりぽりい、油まみれになった手を服になすくり付け、なんてことを繰り返していると馬鹿に、じゃなかった、アメリカ人みたいになってしまうよというのは『26世紀青年』が警鐘を鳴らしている通りなのであるが、そんな LIFE STYLE 僕は嫌いじゃないな。カジュアリティ、って言うのかな、人中にて欠伸仕る、って言うのかな、糞酸っぱいワインをちびちびやりながらクラッシックの薀蓄を披露するよりも、ポテチをぽりぽりやりながら画面におかまが出てきたら「おかまだ〜」き◯がいが出てきたら「きち◯いだ〜」とへらへら笑っておる方が楽であるし、他者への気遣いというもの

  • 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 喪失と再生の果て、残酷過ぎる真相 - 1953ColdSummer

    ものすごくうるさくて、ありえないほど近い EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE 2012/アメリカ G 監督:スティーヴン・ダルドリー 原作:ジョナサン・サフラン・フォア 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』  その昔、出先でたまたまテレビを観たら、飛行機がビルに突き刺さって爆発しておって、すわモンティ・パイソンの新作か、新しい映画のワンシーンか何かだと思っておったら、それが正真正銘の現実の出来事だったので、たいへんびっくりした。  2001年9月11日のことであった。  この日の出来事についてはいちいち自分が語らずとも、それぞれが感情を咀嚼し、意見を交わし、饅頭をいながら茶話にしたりするなど、すでに自由闊達に語られておるのであり、それが自由闊達に語られておる以上、詩吟を吟じようが踊りを踊ろうが自由闊達なる話題となるのは否めない。  かくいうわた

  • 『恋の罪』 城を目指すには、快楽の地獄を抜けなくては - 1953ColdSummer

    恋の罪 2011/日 R18+ 監督:園子温  ええと愚民洗脳機、つまりテレヴィジョンなんてものはまったく観ないし、三文ゴシップ誌なんてものも昔よりはあまり読まなくなって久しいのだが、それでもどこをどのように経由したのか、視覚に、或いは聴覚に飛び込んでくる言葉、というものがあって、それが、「恋愛体質」だったり、「恋愛中毒」だったりして、頭蓋を取り外し脳味噌を掻き毟りたくなるような気分にたびたび襲われる。  奇しくも日は、伴天連の総大将の誕生日を祝って七面鳥を縊り殺す奇祭の日、まあ人口に膾炙した言い方で言えば、クリスマス・デイ、なのであるが、インターネットにはこの日に怨嗟を撒き散らすという習性があって、独り身の人たちがオロローンと魑魅魍魎めいて活発化しており、ええと伴天連の総大将の誕生日を言祝ぐのとてめえがモテないのに何の関係があるのかは知らないが、とにかく恋愛の話に姦しくなっており、そ

  • 繋いだこの手があるから 『アベックパンチ』 - 1953ColdSummer

    アベックパンチ  2011/日 PG12 監督:古澤健 原作:タイム涼介 『アベックパンチ』  人込み、というものが嫌いである。  とは言い条、人込みが好き、なんてのは痴漢かスリくらいのものであろうと思うのだが、とにかく乃公は人込みというものが嫌いなのであって、満員電車に乗っては悲鳴を上げ、人気ラーメン店に入ってはほたえ騒ぐなどをし、何度か危うく、黄色い救急車が迎えに来るところであった。  これは映画館に向かったときなども同様で、映画の日に代表される割引適用日などは、もう映画を観る前から頭痛胃痛、幻覚幻聴にわけのわからない関係妄想なども絡んできて、ああ、空いているといいんだがなぁ……と思いつつ館内に入るとすでに人間がたくさん居たりして、この愚者、愚物、腐れたわけにうつけ者っ! と怒鳴り散らし片っ端から平手で頭を叩きたい衝動に駆られ、それを抑えるのに必死になっておるのだが、特にイオンに入っ

  • 『インモータルズ -神々の戦い-』 RAGNAROK ――神々の黄昏 - 1953ColdSummer

    インモータルズ -神々の戦い- IMMORTALS 2011/アメリカ R15+ 監督:ターセム・シン・ダンドワール 衣装デザイン:石岡瑛子  『ザ・フォール/落下の王国』のターセム監督が、『300〈スリーハンドレッド〉』の製作スタッフと組んで贈るスペクタクル・アクション。  ギリシャ神話を題材に採った映画ということで、前日、夜なべをして段ボールで作った剣と盾を持ち、勇者のコスプレをしてシネコンに向かったのだが、警備員に「それを装備したまま入館することまかりならぬ」と言われ、泣く泣く入り口の脇に剣と盾を置いて行って鑑賞した。帰りには、やっぱり盗まれていたよ、剣と盾。夜なべをして作ったのに。  それはそうと、金ピカでマッチョで表現主義的で、爽快な映画であったとわたしは思うな。 『インモータルズ』なんて、陰毛を連想させる表題とは裏腹に、脛毛、腋毛、無駄毛の処理を施した美肌な神々が、はは、敵を、

  • 人は皆、繋がる事ができる……『THE HUMAN CENTIPEDE(ムカデ人間)』としてな! - 1953ColdSummer

    THE HUMAN CENTIPEDE (邦題『ムカデ人間』) THE HUMAN CENTIPEDE (FIRST SEQUENCE) 2011/オランダ・イギリス R15+ 監督:トム・シックス  今ではもう見る影も無いが、わたしが子供の折には、特撮番組で、漫画で、そして映画で登場した、様々な「◯◯人間」というクリーチャーが幼年誌などでたびたび特集され、またインチキくさい豆のたぐいでデッチ上げられ、とてもこわかった記憶がある。その「恐怖! ◯◯人間!」という文字が筆で殴り書きしたような斜体でこれがまたこわく、そして「◯◯人間」の「◯◯」の部分には、やたらおぞましい語句――ナメクジだとかキノコだとか――が当てられており、それら不快なものと人間を合成するという発想、技術、結果に幼少時のわたしは心底ブルっていたのである。夜ひとりでトイレにいけなくなり、しょうがないので窓を開けてそこから飛ば

  • 荒木飛呂彦の「恐怖」の原点。『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』 - 1953ColdSummer

    列聖の漫画家、荒木飛呂彦によるホラー映画短評集。  定説から独説に至るまでの見解と、メジャー作品からマイナー作品に至るまでの紹介が平易に解りやすく、しかし荒木節を崩さずにつらつらと綴られており、ジャンル映画愛好家、そして荒木飛呂彦の全作品ファンとしては非常に面白く読めた。    だいたいに於いて、ヒョーロン、ヒヒョー、ゲンセツなどで口に糊しておる人種というものを、パッと見、パッと聞いてみれば一見筋の通った、理屈、理論で押し切るような、何となく偉くて凄いことを言っておるように感じてしまいがちなものであるが、その実、はは、乃公が如き類人猿には何を喋っておるのかさっぱり訳が分からぬ場合があり、さてどうすれば類人猿にご立派なヒョーロン、ヒヒョー、ゲンセツをぶつことができるのか、という問題が生じてくるものだが、はは、これは簡単なことで、猿には猿の言葉で喋ってやればよく、「何をのたまうか、こちらは人間

  • 『SUPER 8/スーパーエイト』という名前の継ぎ目だらけの被造物。 - 1953ColdSummer

    軆w G(3Py 柊wH]>Zmf 毗_Df] J穣gZ23"####"3#kj|=^lb:8黷K朳o`1數9' xb2'笠貮 a'枇1w 轢 > sQ鎹餒[N&{2麟 d6 M ){\q9䑓?z_ɻ6 Z稙 7EX;o |鎮絏 bRт ~~わ蜍Y:]b:1d8棊^SyHW烘 }$;d 8 L魲/舜tÓC &?#K\#iNび7&{ュ+7シn|"MH漢咀楫廚鎌S V xp.獏~朽攜d| 﨑$" E* 2? 契' :|愧t6{b " 2 5.W笒!_TL!狛f 2[+JC\)Z:O ZDAgQ P惇 Mr$; 迄#\w,ak4 QfGN>D∧h0X 甼`,T荘 WWWp!@y8 Ť, :7ja wX避 bMh g7' 1>`pG i P^].-7 ЭC$i蜍恆 . `sj P 癸 雖 ,U W+-KCR$a廁oJ笙S ?f袿" 回 oYP! p 賚9>} * 蛟磲 洵Toc >x71+

  • 『スカイライン -征服-』を観たんだけど……そんなことよりも……。 - 1953ColdSummer

    スカイライン -征服- SKYLINE 2011/アメリカ PG12 監督:コリン・ストラウス グレッグ・ストラウス(ザ・ブラザーズ・ストラウス)   映画館に足繁く通っておれば、面白い映画や眠たい映画など、ちょっとした綺羅星のごとき作品群との多種多様な出会いがあるのであって、人によっては、鬼に会うては鬼を斬り、親に会うては親を斬る不退転の覚悟を持ってして、「劇場公開」という一期一会のイベントに臨んでおるのであり、やはり、そうした気迫を背負い、スクリーンにかかる映画を鑑賞したしかる後には万感の思いが胸に到来するものである。今日の晩飯何かなあ、等。  ところで、映画館での出会いとは何も映画作品のみに限定されるものではない。  チケット売り場の人、グッズ売り場の人、もぎりの人、レディースデイなので泣ける邦画観た帰りにシャレオツなカフェバーでカクテルでもキメちゃおうかしらという人、トイレで用を足

    itotto
    itotto 2011/06/21
    たまにいますよね、こういう人。お察しします...。
  • 『SOMEWHERE』甘いぜ眠いぜ甘くて眠いぜ。 - 1953ColdSummer

    SOMEWHERE SOMEWHERE 2011/アメリカ G 監督:ソフィア・コッポラ 製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ  最近では、適当に英語や仏語を喋ると、それを聞きつけた機械が自動的に文意を日語に翻訳してくれる、なんて発明もあると耳にして、おほっ、科学の進歩は凄いなあ、バベルで言語体系を混乱させた神様、ざまあみやがれってんだ、おほほっ、と、英語能力がタコ以下であるわたしなどは非常に感心したのだが、思い返せば、わたしの幼少時には、盥(たらい)に水を汲み、洗濯板にごしごしと衣類をこすりつけるおっ母さん、といった風景がそこかしこに見られたようにも記憶しているし、街頭にはテレヴィジョンが据え付けられ、力道山光浩が屈強な外人どもを空手チョップでなぎ倒す西洋相撲を応援していたものだし、東海道は生麦村で大名行列に馬で乗り入れたイギリス人が、無礼討ちと称して斬殺されたのも懐かしく思う。

    itotto
    itotto 2011/05/30
    眠くなったのは自分だけではなかったとちょっと安心
  • 『ブラック・スワン』その狂気は、両腕を漆黒の翼に変えて――。 - 1953ColdSummer

    ブラック・スワン BLACK SWAN 2011/アメリカ R15+ 監督:ダーレン・アロノフスキー 原案・脚:アンドレス・ハインツ 主演:ナタリー・ポートマン  執念、執着というものは何とも厄介なものであって、例えば、仏教などではワガに対する我執を克服することから第一歩が始まる、なんてことも言われるように、みみっちく小銭を皮算用したり、いま歩いてきた道を引き返して、落ちていた100円玉をやっぱり拾ったりすることは、とても卑しい行為とされ、と同時に、たかが100円玉に対するうぬのチンケな執着心を露呈したこととなり、周囲に人が居った場合などは、100円にみみっちく執着するとんだ道化として哂われかねんものなのである。おほっ、今あいつ落ちてる100円拾ったぜ、おほほっ。  だが、じゃあチンケでない執着とは何だ、100円ではなく万券狙えということか、よっしゃ一丁武装強盗でもこましたろか、タラちゃ

  • その哀しきレッテル『悪人』 - 1953ColdSummer

    悪人 2010/日 PG12 監督:李相日 原作:吉田修一『悪人』  正義と邪悪がどうのこうの、善悪の戦い、なんて二項対立の概念を、もうずいぶんと幼いころから映画ゲームによって刷り込まれてきた。おおよそ、悪い者は倒されて、善き者は凱歌を上げ幸福を手にする。様々な悪い者――悪人――の末路を、フィクションを通じ、何度も何度も目にしてきた。  悪いヤツにも悪いヤツなりの言い分があって……とか、そもそもそれは当に悪だったのか? とか、そういった「悪人視点」がメジャーになってきたのは比較的最近のことだろうと思う。価値観の多様化という錦の御旗のもとに、背徳的かつ退廃的なエビル・デザインは更に細分化され現在に至る。 『悪人』は、つまるところレッテルの話である。  李相日監督は、『スクラップ・ヘブン』に於いて「社会に対する不適格者」の実存を描くことに力量を発揮し、そして、今回の『悪人』に於いては

  • 『カティンの森』 その日、1万数千人の将校がカティンの森に消えた――。 (2009/ポーランド R15+ 監督:アンジェイ・ワイダ 原作:アンジェイ・ムラルチク『カティンの森』) - 1953Co

    1953ColdSummer : 『カティンの森』 その日、1万数千人の将校がカティンの森に消えた――。 (2009/ポーランド R15+ 監督:アンジェイ・ワイダ 原作:アンジェイ・ムラルチク『カティンの森』) 現代に蘇るポーランド暗黒史、1940年4月の「カティンの森大虐殺事件」……。作の監督アンジェイ・ワイダの父親も、この事件の犠牲者であったという。  齢80を過ぎた監督が、現在でも忌まれ、歪められた情報が錯綜するこの事件を題材に映画を撮ることは、父親を殺された事件の当事者としての天命だったのであろうか。  散文的でリリシズムあふれる映像美と、まるで大量生産品でも作っているかのような機械的な虐殺がとても散文的で「映画としては」美しい。だが、政治的に一歩引いて考えた場合、ドイツとソ連に挟まれたポーランドの血反吐を吐くような、臓腑を抉られたかのような悲鳴が聞こえてくる。冒頭、大橋の真ん

    itotto
    itotto 2011/02/17
    この作品を観た夜は眠れなかったことを思い出した
  • 『サマーウォーズ』を称揚しているバカは『恋空』の悪口も言うんじゃねえぞ! Kill The Anime Otaku!!!!! 1953ColdSummer

    まず『サマーウォーズ』というアニメ映画に関しては、こういった正当な感想がネット上に多々アップされているということを前提に話を進める。  アナーキーな自警団「サマーウォーズ」 - 深町秋生のベテラン日記  (*´Д`)=з「サマーウォーズ」 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール  メシウマの無い物語『サマーウォーズ』 - くりごはんが嫌い  CinemaScape/Comment: サマーウォーズ シナリオがメチャクチャ。年ワースト級の駄作  『サマーウォーズ』 これ誰が褒めてるの? (2009/日 監督:細田守) 1953ColdSummer  他にも読むべき感想はあるのだが、すべてを羅列していると日が暮れるので(もう暮れているけど)、以上の感想が『サマーウォーズ』というアニメ映画質を分かりやすくダイレクトに伝えているものとして提示した。 『サマーウォーズ』は、普段アニメしか観ない

    itotto
    itotto 2010/08/16
    指摘のブログのブクマみたけどそんなにひどいブコメはなかったです/ あと、好きなものを手放しで好きというくらいはいいんじゃないかなーと思います