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  • 【「声」】「生涯本屋」誠実に働き続けた父に感謝■全国書店新聞 10月15日号記事

    屋」業60年、現役の父が亡くなった。 苦労を共にした母を2年前に亡くし、泣き暮らして奇しくも1日違いの命日となった。 山陰の農家で11人兄妹の5番目に生まれ、12歳で家を離れて関西で丁稚奉公、やがて召集。 敗戦後、中国・青島で満期まで勤めて帰国、親戚の世話で顔も見たことのない母と結婚した。 仕事もなく、書店をしていた遠縁を頼って尼崎に出て、住み込みで見よう見まねで書店業を覚え、昭和27年に独立。 借地、借家から40年前に移転して自分の店を持った。 わずか12坪、吹けば飛ぶような店で、晩年に父は「大きくもなれず…」とよく悔んでいた。 年中無休、早朝から夜遅くまで店をあけて、確かに世の中みんなそういう時代ではあったが実に両親はよく働いた。 ずいぶん大きくなるまで、両親が眠っているのを見たことがなかった。 口にはしないが、当時の父と同年代の人たちは戦争で失った多くの家族・仲間の分、1日も

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