中箕輪尋常高等小学校(現上伊那郡箕輪町箕輪中学校)の集団登山で11人が亡くなった1913(大正2)年8月の中央アルプス駒ケ岳遭難を後世に伝えようと、箕輪町図書館が資料をデジタル化し、同館ホームページで公開している。遭難を教訓に麓の住民らが造った石室を原型とする山小屋「西駒山荘」が今年で築100年となることもあり、当時の状況をより広く知ってもらう狙いだ。 大正2年の遭難では、8月26日に子どもや教員ら37人が駒ケ岳登山に出発し、暴風雨に遭った。諏訪市出身の作家新田次郎の小説「聖職の碑(いしぶみ)」でも知られる。 デジタル化した資料は、町郷土博物館が遭難から100年を前に2012年に開いた特別展の図録でA4判、28ページ。資料を基に、当時の装備や携行品を再現した写真、足取りを追った地図、登山隊の名簿、年表などを掲載した。青年会員として登山に同行し生還した男性の手記は、時系列に沿って絵とともに紹