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ブックマーク / zokkon.hatenablog.com (3)

  • 辞書作りの舞台裏(2) - z is for zokkon

    辞書の約束事 辞書の約束事で読者の皆さんにぜひ押さえておいてほしいことは、まず第一に、どこに何が書いてあるかという情報です。ほかに、いろんな記号類があるので、これも覚えておかなければならないような気になりますが、そんなに難しいものではないので、辞書に親しむうちに自然に覚えてくると思います。四角囲みの中に「名」と書いてあったら名詞のことだとか、そんなに考えなくてもわかりますよね。英英辞典の世界なんかでは、昔は文型を独自の記号で何種類にも分類して、凡例のところでものすごくきめ細かく解説する、なんてスタイルのが出てきたこともありますが、今ではそういう極端な独自ルールというのはすたれてきていて、あんまり予備知識がなくてもある程度は内容がつかめるような方向に進化してきています。 どこに何が書いてあるか、まずは見出し語のレベルでいうと、何を見出し語としているのか、ということです。英語には、2語以上でひ

    辞書作りの舞台裏(2) - z is for zokkon
  • 辞書編集者から見た『舟を編む』 - z is for zokkon

    三浦しをん『舟を編む』、辞書編集部を舞台にした長編小説とあっては読まずにはいられないではないか。しかもかなり売れているらしく、今日買い物のついでに寄ったブックファースト新宿店では4位だった(店舗全体なのかフロアなのか文芸部門なのかは見なかったけど)。地味な辞書業界がこういう形で脚光を浴びるのはうれしいことだ。 かつて「辞書作りの舞台裏」id:zokkon:20091010 なんてのも書いた手前、その観点から何か発言することを期待されているのではないか……とは全然思わないけど、なじみのある場所についての小説なので、読んだことを記録しておきたい。 実際の辞書編集部の様子はどれだけ忠実に反映されているのだろうという興味はだれもが持つものと思うけど、考えてみたら同じ会社でも国語辞典編集部の実際の仕事ぶりとかあまり知らないんだよね。基的に言葉に対する感受性が鋭いというか好奇心が強くて勉強熱心な人が

    辞書編集者から見た『舟を編む』 - z is for zokkon
  • 辞書作りの舞台裏(1) - z is for zokkon

    今の勤め先で、ときどき修学旅行などで会社見学に中学生・高校生が見えて、仕事の内容を説明することがある。そのときに使ったレジュメに加筆してまとめておきたいと思う。 この会社に入って5年近くになります。その間、ずっと辞書の編集を主な業務にしてきました。というわけで、辞書作りの現場について少しお話しさせていただきたいと思います。 辞書と一般の書籍の違い まず最初に、辞書と一般の書籍の違いについて、いくつか指摘しておきます。モノというか商品の性質の違いが、仕事の組み立て方の違いにかかわってきますので。辞書と一口に言ってもいろんな辞書がありますし、一般の書籍もいろんな種類がありますが、ここでは代表的な存在として辞書は『ウィズダム英和辞典』(第2版)を例にとることにします。高校生向けの学習英和辞典ですね。その中でも上級向けといわれる部類に入ります。一般書籍のほうはもっと種類も多いし、どれかで代表するこ

    辞書作りの舞台裏(1) - z is for zokkon
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