text by Sawako Kimijima, photograph(TOP写真のみ) by Masahiro Goda 牛が好きで好きで仕方がない。 自分の居場所を「牛といるか、枝肉といるか、(牛を)食べているか」と笑う。 東京・芝浦の食肉市場に通い、牧場で牛を飼う人々と接する中で、「(牛の価値を伝える)伝書鳩になりたい」と思った。 以来、食肉卸しまっしぐら。 牧場へ赴き、牛の顔と体を見て、一頭一頭の個性と一生を把握する。 個体に合わせて熟成を施し、適材適所となり得る店に一期一会の出会いをもたらす。 ことに高値が付きにくい経産牛やジャージー牛の価値を高めたい、彼らの花道を飾りたいと願う。 写真)設備を持たない荻澤さんは、枝肉での熟成をその道のプロに託す。黒毛和牛は吉澤畜産、短角牛は日山畜産、ジャージー牛はマルヨシ商事に。「生産者の想いは枝肉に表れます。たとえば、筋間脂肪の付き方や脂の色
10月26日、日中首脳会談における安倍首相(右は世耕大臣)Nicolas Asfouri-REUTERS 李克強は「日本は戦争責任を深く反省せよ」と言い、習近平は上から目線で笑顔を見せなかった。他国の首相への笑顔の振りまき方と比べず、習近平が安倍首相に顔を背けなかっただけで喜ぶ日本のメディアが哀しい。 他国の首脳と会った時の習近平の笑顔 日本の多くのメディアは、2014年11月14日の北京で開催されたAPEC首脳会談において安倍首相と習近平国家主席が会談した際の無礼極まる顔と比べて、「なぜ、ここまで表情が穏やかになったのか」、中には「にこやかになったのか」とさえ表現するトーンで今回の日中首脳会談の習近平の表情を伝えている。 まるで習近平が笑顔でも見せたような印象を与えるが、笑顔になっているかどうか、まず今回の日中両首脳の表情を見てみよう。 10月26日付けの中国共産党新聞網の写真をご覧いた
米国在住のジャーナリスト。グローバルに活動し、政治、経済、社会問題まで幅広いテーマを独自の目線で取材。 DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 創業115周年のパレードに、世界各地から集まるハーレー乗り。熱狂的なハーレー・ファン、同社の幹部、州民たちに、トランプ大統領が仕掛ける貿易戦争はどんなインパクトを与えているのか 米オートバイ・メーカーの老舗、ハーレーダビッドソン。創業115周年を迎えた同社の本拠地、中西部のウィスコンシン州ミルウォーキーで、同社の幹部、熱狂的なハーレー・ファン、さらに州民たちが直面する現実を見た。トランプ大統領が仕掛ける貿易戦争は、この地やハーレー・ファンにどんなインパクトを与えているのか。(取材・文・撮影/ジャーナリスト・長野美穂) 生産工程の
絶対に無理だと思った。 だが、どんな困難にも常に真っ直ぐに立ち向かい、時には猛烈な逆風からも逃げずに立ち向かってきた彼なら、しっかりと答えてくれるのではないか。 直感的にそう思った。本田圭佑だ。 現在はオーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーで現役を続けながら、カンボジア代表のGMとして実質的な監督を務めている。さらに2020年東京五輪にオーバーエイジ枠での出場を目指すことを公言するなど、目標達成に挑み実現していこうとする姿勢を貫いている。 7月19日、本田は横浜市にある神奈川朝鮮中高級学校を訪れた。名古屋グランパスエイトでチームメイトだった在日コリアンの安英学の招きを受けて実現したサプライズ訪問だった。 予想もしなかったゲストの登場に、悲鳴にも近い歓声はしばらく止まなかった。 熱烈な歓迎を受けた本田は、生徒たちの前で講演し、別れ際には色紙に“仲間”という文字を書き残して行った。 し
「テロリスト」という言葉が僕の感情を揺さぶったのは2001年9月11日、アメリカ同時多発テロの報道を耳にした、高校生の時だった。「テロリスト」という悪魔が僕たちの平和な世界を壊しに来る…そんな報道であふれていた。しかし彼らは生まれた瞬間から「テロリスト」だったわけではない。いったい何が彼らをそのような行為に駆り立てたのか。ニュースの行間からは読み取れない彼らの姿に恐怖しながらも、実際にこの目で見て、対話をしたいという欲求を押さえることができなかった。時を経て、フォトジャーナリストという仕事の中で多くの人と出会ってきた。愛する人を失った人もいれば、殺人という罪を犯してしまった人もいる。何かを憎悪する人もいれば、人間愛を信じる人々にも多く出会ってきた。国境や宗教、人種、性別や貧富、自他の相対的な社会的地位など、様々な境界線が人間の価値観に大きく影響することをその多くの出会いから学んできた。時に
平均的なオーストラリア人は今の日本にそれほど恨みを抱いていない(写真は17年4月、シドニーの記念パレードに参加した元兵士) David Gray-REUTERS <大戦中に捕虜が受けた虐待の記憶は消えない それでも今の世代が新たな日豪関係の構築に進む理由> <本誌2015年8月11&18日号「特集:『戦後』の克服」より転載> ジャック・ハープリーは25歳で無惨な死を遂げた。悲劇だが、あの時代には決して珍しいことではなかった。 オーストラリアの牧羊地帯で育った快活な青年ジャックは第二次大戦中、日本軍がボルネオ島に設置した悪名高いサンダカン捕虜収容所に送られた。肉体的・精神的な虐待が繰り返された後、捕虜たちは数回に分けて約260キロ離れたラナウまでジャングルの中を歩かされた。1945年1〜6月のことだ。 捕虜たちは栄養不良や病気で弱っていた。しかも26日間の移動中に与えられた食料はわずか数日分
<元捕虜収容所長を祖父に持つ本誌記者が、日本軍の捕虜だったアメリカ兵と向き合った> <本誌2015年8月11&18日号「特集:『戦後』の克服」より転載> 8月15日、日本は戦後70周年を迎える。日本が語る「国家」としての歴史が議論される一方で、第二次大戦には当時を生きた一人一人の物語がある。それはそれぞれの国で、体験者それぞれの「真実」として、多くの場合苦しみを伴いながら今後も語られていく。その戦争の記憶に「終止符」を打てる日は来るのだろうか──。 捕虜たちが見た地獄 6月初め、私は祖父が残した物語といま一度向き合うため、赴任先のニューヨークから米南部のニューオーリンズ空港に降り立った。ジャズの街ニューオーリンズは既に夏真っ盛りで、空港を出るとむわっという熱気が身を包む。車で30分も走れば音楽と酒にまみれた繁華街フレンチクオーターに到着するが、私を乗せたタクシーが向かう先は陽気な観光地では
苦悩なくして得られる成功など無く、PPTのみに頼って得られる富も無く、また天から降ってくるハイテクもない。卓越したものを追及するためには、無数の苦しく思索に耽る深夜を過ごし、72時間連続で働く執着心が必要であり、また真相を大声で言う勇気が必要だ。 (中略)10年間、DJIは業界のトップに立ち、グローバルな空撮の新時代を切り開き、世界を改造する無限の可能性を示してきた。我々の経歴が証明するのは、駆け出しの若者が他者に迎合せず、日和見的に投機せず、ただまじめに物事を行えば、必ず成功できる、ということだ。 フランク・ワン *訳はASEIITO.NETより引用。 世界一のドローン企業、DJIの創業者フランク・ワンの言葉だ。1980年代末の日本では、「24時間戦えますか」をキャッチフレーズとした栄養ドリンク「リゲイン」のCMがヒットしたが、その3倍の72時間である。真摯(しんし)かつ猛烈に働けば必ず
相談窓口に多く寄せられるご質問とその回答をまとめました。 移住するには、何から始めればいいですか? まずは、移住後の生活をイメージしてみましょう。どんな環境でどんな暮らしをしたいのか、インターネットや移住相談窓口などを利用して、情報収集をしてみることが大事です。 収集した情報を自分の目で確認したり、雰囲気をつかむためにも、実際に現地に訪れてみることもおすすめです。移住体験ツアーも用意しておりますので、参加してみることも一つの方法です。 また、家族やパートナーとじっくり話し合い、みんなの了解を得ながら進めていくことも大切です。 田舎暮らしをしたいと思っていますが・・・・ 山形県は豊かな自然があり、農業も盛んで、豊かな田舎暮らしをすることできますが、イメージだけで移住先を決めて、一度も行ったことのないところへ移住するのはオススメできません。山形の冬の生活を体験するとか、移住をよりよいものするた
すごい真面目なこと書きます。 面白いことは1つも言えません。 でも、もしよかったら、読んでもらえたらうれしいです。 ****************************************************** 今回のTOKIO山口達也氏の強制わいせつ容疑報道を見て、思い出したことがある。 16歳の時、1ヶ月アメリカでホームステイをした。まだ英語が物珍しくて、英語ってすごいものなんだって思っていて、学校で習うぐらいしかわからない頃。そもそも親元離れて1ヶ月、は、なかなかハードルが高く親の許可をもらうのに何ヶ月もかかった。 でもその1ヶ月は私の人生に間違いなく大きな影響を与えた。 ホストファミリーや出会った友人、引率の先生。優しい人に囲まれ、私は洗いたてのタオルが水を吸うようにものすごいスピードで自分が触れる「アメリカ」の全てを吸収していた。 本当に毎日バーガーやらステーキを食
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