飲料大手のサントリー食品インターナショナルは、JT=日本たばこ産業から2つの飲料ブランドと自動販売機の運営事業を合わせて、およそ1500億円で買収することになりました。 今回の買収でサントリーは、ことし7月までに2つの飲料ブランドと、JTが持つ2社のすべての株式を取得する計画で、買収額は合わせておよそ1500億円に上るとしています。 サントリーは海外メーカーの買収を行うなど飲料事業の拡大路線を進めていますが、今回の買収によって、JTが持っていた自動販売機の販売網と飲料の有力ブランドを手に入れることで、拡大路線を一段と進める方針です。 一方、JTは新しい収入源を求めて、昭和63年に飲料事業に参入しましたが、他社との激しい競争のなかで今後の成長が見込めないとして、飲料の製造・販売事業からことし9月末をめどに撤退する方針を、ことし2月に発表していました。