<今回のポイント> 1.ドル/円は心理的に重要な110円を割り込んだ 2.アベノミクスの有効性が疑問視され、再び閉塞感が募っている 3.インフレになりはじめている国の通貨は、売られやすい 4.ドル安は米国の輸出企業、石油会社、銀行にとってプラス 5.ドル安はブラジル、メキシコなどの新興国にもプラス 急激に進行する円高は アベノミクスの有効性への疑問の現れ 先週、為替市場は急激な円高に見舞われました。ドル/円は、心理的な抵抗線と見られた110円をあっさりと割り込み、108円台で取引されています。 2012年秋以降、ずっと続いていたドル高トレンドは、完全に崩れ、チャートは教科書的な三尊天井を完成しました。 このことはアベノミクスの有効性に疑問を投げかけていると思います。 アベノミクスは大胆な金融緩和をすることで、為替を円安に持って行き、インフレを起こすことを狙っていました。そうすることで、すっ