候補者が乱立する自民党総裁選(27日投開票)は三つ巴の展開だ。「選挙の神様」を陣営に引き入れた高市早苗経済安保相が猛チャージ。リードしてきた石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相を抜き去らんばかりだが、その勢いの影には問題集団の存在も見え隠れする。岸田首相が退陣理由のひとつに挙げた旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)だ。 【写真】この記事の関連写真を見る(35枚) 党員・党友への電話調査と国会議員の支持動向調査を行った読売新聞(16日付朝刊)によると、高市氏と石破氏がそれぞれ123票を集め、同数トップ。105票の進次郎氏が後を追う。総裁選は国会議員票367票に、同数の党員・党友票を合わせた計734票で争うルールだ。誰も過半数に達さず、上位2人による決選投票にもつれ込むのは必至。そこへ進むには党員・党友票がモノをいう。 3年前の総裁選で高市氏がよりどころとした安倍元首相は、旧統一教会との癒着を