※この記事はワニウエイブ/文章書く彦さんのnoteから転載したものです。 実は去年末あたり「シェンムーIII」のレビューに取り組んでおり、結局うまく書けずにわやになってしまったりなどしていた。なぜうまく書けなかったのか自分なりに分析すると、あまりメディア向けの言葉をつかって説明するのに適していない(とオレは感じる)ゲームだからなのではないかというような気がした。お行儀の良い、「レビュー」の言葉遣いでは、少なくともオレにとっての本作を正確に描写することはできない。「シェンムーIII」は、有り体にいえば中年ゲーマーの懐古主義であり、アジアへの(誤解に基づいた)憧憬であり、ここではないどこか、今ではないいつかに作られたゲームかのようだった。だから本作をたった今現在、この場所から語ることには多大な困難が伴う。昨日見た夢の話をするようなもんだからだ。 ライター:文章書く彦 主にPCゲームや海外ゲーム
[補足情報] 調査期間:2021年1月28日~2021年1月30日 調査対象:公式プレスリリース(https://www.yamazakipan.co.jp/news/pdf/20210115.pdf)にて点数が公表された対象商品すべて 調査方法:価格は下記ネットスーパーにおいて該当商品の取扱いがあった店舗の平均価格(税込)を算出。[楽天西友/イトーヨーカドー/イオンネットスーパー/マツモトキヨシ] カロリー(kcal)は山崎製パン公式サイトより引用。 【初心者向け解説】 表2を見るとわかりやすいが、パンまつりには「食パン系・食卓ロール系は価格効率がよい」という法則がある。ちなみに、食パンのほうが店舗ごとの実売価格差が大きい傾向にあり、たとえばダブルソフトは今回4店舗で調査したが、159~235円とかなり差があった。いっぽう、手軽さや食べやすさに優れる菓子パン系・和洋菓子系は、価格効率で見
銀座とかの高い店も行くし、地方の名店も少し行くし、普通の鮨屋も入るし、回転寿司も行くし、自分でも握るし、豊洲にも行ってるし、あと色々背景事情知ってるし、なんなら諸事情で一枚板や内装費含めた全費用を数店舗知ってるので、鮨の解説を書いてみる。 togetter.com 魚貝の美味しさについて まず魚については、概ね3種類に分けられる 1. 鮮度が良いと美味しいもの(食べられないもの) 貝類や青魚、がこれに該当する。貝類は剥き立てが美味しい。青魚は当日~3日目くらいが美味しい(ヒスタミンの問題があるので悩ましいが)。関鯖とか良い物を当日使うと、味が全然出ていないので、これは3日目くらいが美味しい。 はてブにあるように、食感(テクスチャー)を味わいより重視する地域があり、その場合は多くの魚がこのカテゴリに含まれる。 なお、東京の飲食店には最短で釣れた当日のものが届く(多くは翌日のもの)ので、それは
読書という行為に憧れがあるが、苦手意識を持っている。 そんな人はどうしたら読書ができるようになるか。 まずは数をこなすことを目標にしよう。 1年間に100冊読む増田 しばらく前にこの増田を読んだ。 ネットにおける1ヶ月前は「そんなのあったな」と呼ばれるぐらいには昔である。多くの人は忘れているだろうから要点を書いておこう。 一昨年は8冊しか読まなかった増田が去年は100冊読めた 読書習慣をつけるためにいろいろ工夫した 工夫の一つとして年100冊を目標にした 100冊読んで頭は良くならなかったが、読書の習慣はついた 増田の行った工夫は参考にできると思うので、読書量を増やしたいと考えている人は試すといい。少なくとも俺は似たことを実践している。ちょっと一般化してリスト化するとこうだろうか。 ためらわず購入する どこでも読めるようにする 日課と合わせて読む 読書記録をつける 年100冊を目標にする
なんとなく、一度僕の書評・感想記事の書き方についてまとめておこうかと思った。先日下記のようなブログに関する記事を寄稿したところ、幾人かがこれに触発されてブログを書いてくれたようで、個人的に嬉しかったから、というのが大きい。 blog.hatenablog.com 書評(でも感想でもなんでもいいんだが)の書き方の正解を教えるとかそういうわけではなく、単純に僕がどうやって記事を書いているのか、書くときに何を考えているのか、ということの簡単なまとめである。人によって感想ブログといっても書き方は全然違うはずで、書き方の違いを見比べてみるのもおもしろいんじゃないか。 手順 当たり前だが一度通読する。その時点でブログに書くかどうかを検討して(書かないことも多い。あまりおもしろくないな、と思ったり、おもしろいと思ってもタイミングを逃すこともあるし、書きづらくてスルーしてしまうこともある)、載せる、となっ
あるベテランのラジオのパーソナリティーが、新人パーソナリティーの番組にゲスト出演した。 そこで語られたのは、虚空に向かってひとりでしゃべる才能、ないしは病についてであった。 ひとりで二時間あまりしゃべることができるのは、一種の才能である。一種の病である。 ラジオ好きのおれはそれをおもしろく聞いた。 しかし、よくよく考えてみると、自分自身のことじゃないかと思った。 おれは虚空に向かってしゃべる才能がある。病がある。 しゃべるといっても、声を出して話すわけじゃない。 だれが読んでいるかもわからない、だれも読んでいないかもしれないブログに、自分の言葉をひたすらに書き続けてきた。そのことだ。 民放ラジオなんかに比べたら、無に近いほどはるかに規模が小さく、それこそ本当の虚空を相手にして。 それでもおれは書き続けてきた。 おれには才能がない。金になるような才能がない。 それでも、おれは虚空に向かって書
本稿では『ファイアーエムブレム 風花雪月』における、ガルグ=マク大修道院食堂の食事メニューとその好き嫌い、中世ヨーロッパの食文化について考察していきます。 ファイアーエムブレム 風花雪月 -Switch (『TCGファイアーエムブレム0』限定カード「士官学校の新任教師ベレト」 同梱) 出版社/メーカー: 任天堂 発売日: 2019/07/26 メディア: Video Game この商品を含むブログを見る 食考察はシリーズで続行中! ローレンツ&フェルディナント(貴族)編 薔薇と紅茶の貴族の宴―FE風花雪月と中世の食② - 湖底より愛とかこめて アッシュ&ドロテア(町の平民)編 食ってけ!大貧民―FE風花雪月と中世の食③ - 湖底より愛とかこめて レオニー&ラファエル(村の平民)編 生きる=おいしい?村人めし―FE風花雪月と中世の食④ - 湖底より愛とかこめて アネット&メルセデス(お菓子と
本稿では、『ファイアーエムブレム 風花雪月』の作中の「辺境伯」位について考察、および中世ヨーロッパ的世界の貴族の爵位について解説します。 ファイアーエムブレム 風花雪月 Fódlan Collection -Switch (『TCGファイアーエムブレム0』限定カード「士官学校の新任教師ベレト」 同梱) 出版社/メーカー: 任天堂 発売日: 2019/07/26 メディア: Video Game この商品を含むブログを見る 前回の「伯爵」ってなあに?はサクサク食べられる短めの記事を作る練習に書いたようなものだったのですが思わぬ反響をいただきまして、今回もサクサク感のあるものをお出しできたらとおもいます。 今回のテーマは予告どおり、「辺境伯」です。 凛々しい辺境伯は、婚約破棄された失意の花嫁を全力で愛します (こはく文庫) 作者: 深森ゆうか 出版社/メーカー: くるみ舎 発売日: 2019/
高校世界史深掘りシリーズ。一般にフランクリン=ローズヴェルト政権がとったニューディール(政策)はアメリカ経済を回復させ,世界恐慌からの回復を実現したというイメージを持たれていると思われる。実際にはアメリカは1937年の秋頃に再度不況に突入し,1938年には二番底を経験している。ニューディールは議会と司法の抵抗により当初の想定よりも小規模でしか実現されず,十分な効果を発揮することができなかった。司法の抵抗としてはNIRAの違憲判決が有名であろう。議会は共和党はもちろん,民主党も南部の保守派が強く抵抗した。ちょうど民主党がリベラル旋回の途上にあって,伝統的な民主党の党員と亀裂が生じていた時期と重なっていたというのは見過ごされがちであるかもしれない。結局,アメリカが世界恐慌からの完全な脱却に成功したのは第二次世界大戦による軍需拡大の貢献が大きい。 しかし,ではニューディールの歴史的意義が過大評価
生まれつき、運動音痴である。小学校の時から、体育や運動会でいい成績を出したことがない。バランス感覚とか、瞬間的な判断とか、筋力とか、手脚のスムーズなコントロールとか、そういったことがからきしダメである。父母はどちらも長身で運動神経が良く、スポーツ万能だったのだが、あいにく、似てほしい美点は受け継がなかったらしい。おまけに生来、小柄である。かつ、体もひどく硬い。まったく良いとこなしである。 運動能力の低さをカバーし、体力を向上すべく、中学・高校とも運動部に入ったが、結果として青春の記憶を屈辱で上塗りしただけだった。自分が多少なりとも好きだと言えるスポーツ、他人に劣等感を感じずにいられる種目はスキーただ一つだった。スキーは自力ではなく重力によって駆動する点が、まだしも幸いだったらしい。しかしスキーなんて冬しかできないし、おまけに遠いスキー場までわざわざ出かけていかなければできない。だからクラス
恥の多い体育の時間を過ごしてきました。 そんな言葉で締め括れるぐらい、私の生涯は運動と恥がセットである。身長に恵まれながらも運動の才能に恵まれなかった私は、動かし方の分からない手足を持て余し、球を投げれば飛ばず、プールでは泳げず、大縄を踏み、悪目立ちし、ドッヂボールの的になりながら生きてきた。克服しようとして体操教室に通っても一番下のメニューすらこなせず、スイミングに通えば幼稚園児と同じクラスになった。 読者に少しでも運動のできない人がいれば共感が得られるかもしれないが、運動音痴は恥によるスパイラルに陥りがちだ。周りと同じように動けていないことが恥ずかしく、緊張でさらに力み、輪をかけてぎこちない動きになり、またそれを恥じる。そうしてどんどん周りについていけなくなり、しまいには運動そのものから自らを遠ざけてしまうのである。 私も完全にそのタイプで、高校の授業を最後にもう10年近く運動らしいこ
youkoseki.com 2021年だから人類はHTMLを手打ちしろ 新しい年だ。人並に新しいことを始めようなどと考える人もいるだろう。しかし、なにを始めればいいのか? 僭越ながら一つ提案をさせてもらえるなら、私はこう言いたい。HTMLを手打ちしろ。ハイパーテキストマークアップランゲージを学べ。なぜなら、個人がコツコツとタグを手打ちしたウェブページには暖かみがあるからだ。 私は中学一年生のとき、はじめてパーソナルコンピュータを買ってもらった。中学受験がうまくいったら買ってもらえるという約束で、受験には失敗したのだが、買ってもらったのだ。中学時代、ほとんどずっとパソコンと向かいあっていたが、CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを書き換えてメモリ残量の上下に一喜一憂していた記憶しかない。あとA列車で行こう4や、ルナティックドーンのようなアートディンクのPCゲーム。Windows 3
ステーキの焼き方には人それぞれ。一般的に知られているステーキの焼き方は『フライパンを中火に熱し、ステーキ肉を入れる。焦げ目がついたら裏返し、火を弱火に落として好みの加減まで火を通す。肉を裏返すのは一度きりにする』というもの。最近では科学的な焼き方として『低温調理』が紹介される機会が増えました。低温調理はたしかに優れた調理法ですが、本当に〈科学的〉に正しいステーキの焼き方なのでしょうか? 今日はアメリカ産のステーキ肉を焼いていきます。この焼き方はハロルドマギーのメソッドをベースにイギリスのシェフ、ヘストン・ブルメンタールが発表しているもので1.5cm〜2.5cmくらいまでの輸入肉に対応した焼き方です。 写真は西友で購入したステーキ用として販売されているアメリカ産アンガスビーフの肩ロースです。肩ロースは安価な部位ですが硬めで筋が多いのでステーキに向いている部位かと言われると・・・・・・ですが、
世界一のフライドポテトとして挙げられているのはイギリスの三つ星シェフ、ヘスト ン・ブルメンタールの「三段階に調理したフライドポテト」です。英語版のwikipediaに「Triple Cooked Chips」という項目が作られるほど有名になりまし たが、今回はその作り方を参考にしながら美味しいフライドポテトをつくってみま す。 まずはじゃがいもの選択から。じゃがいもは男爵などの水分含有量の少ない= ほくほくした芋と、メークインのような水分含有量の多い=しっとり系にわかれま す。ヘストンブルメンタールはマリス・パイパーというほくほく系のじゃがいもを薦 めています。このマリス・パイパー、ちょっと日本のじゃがいもでは太刀打ちできないほどおいしい品種なのですが、仕方がないので入手しやすいほくほく系の芋を使ってください。 じゃがいもを選ぶ際の注意点が1つだけ。ジャガイモのグラタンの時は冷蔵庫に入れて
なにを隠そう僕はおにぎりが大好きです。しかし、おにぎりをつくることは誰にでもできますが「おいしいおにぎり」を作るのは案外、難しいもの。最高のおにぎりに必要な要素は「ご飯がふんわりとして」「表面がベタつかずに噛むとほろほろと崩れ」「適切な塩味がついている」の3つ。 従来の作り方は ご飯がアツアツのうちに塩(または塩水)をつけた手にごはんをとり、三角形(または俵型)に握るというもの。 まず、ご飯を手で握ると雑菌が付着し、それが時間経過とともに増殖し味を損ねるのでここから見直すことにしましょう。ラップを使っておにぎりを包むのは今では一般的ですよね。 適切な塩味を探るまず適切な塩分濃度を比較検討しました。 前述の記事にあるYuka方式を採用し、広げたラップに塩を振ったところに、ご飯をのせて軽く丸めます。 ご飯の量は100gとしました。コンビニエンスストアのおにぎりも通常、一個100g以上に設定され
本記事は『駅メモ! – ステーションメモリーズ!-』の提供でお送りいたします。 ※取材は2020年10月下旬~11月初旬に行いました。 新型コロナウィルス感染拡大の影響でGo Toトラベルキャンペーンの一時停止が発表されました。外出自粛されている方も多い中、是非この記事で旅行気分を楽しんでいただければ幸いです。読み終わるのに1時間以上かかりますので、年末のお時間ある際にゆっくりご覧いただければと存じます! 1日目 AM5:30 鹿児島中央駅 (鹿児島県鹿児島市) そこには静寂の世界があった。 鹿児島市の中央に位置するターミナル駅、鹿児島中央駅。そんな巨大な駅であっても、朝5時台という早朝ともなると人の姿もほとんどなく、駅内のコンビニもシャッターが半開きだ。ただ、それでも「みどりの窓口」には駅員さんがおり、改札も慌ただしく動いている。もう、駅は動き出しているのだ。 それにしても、どうしてこん
はてなブログのユーザーに、自身とブログについて寄稿していただく【「ブログを書く」ってどんなこと?】シリーズ。今回の執筆者は2008年からブログに「書籍紹介」を投稿する書評家の冬木糸一(id:huyukiitoichi/@huyukiitoichi)さんです。 ブログ開設から10年以上経った今なお、2〜3日に一度はブログを更新し続けている冬木さん。紹介する書籍はSFを中心にベストセラーから注目の新刊までさまざまですが、どの書籍も数千字にわたり、関連書籍とひも付けながらじっくりと紹介しています。そんな冬木さんが語る「継続して質が高い記事を高頻度で投稿するコツ」とは? 10年以上「書籍紹介」ブログを、量と質を維持して書くコツは何かあるのでしょうか、というお題をもらい、書くことになった。量と質を維持しているかは異論もあるだろうけれど、僕は少なくとも「基本読書」というブログを書き続けている。開設は2
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