参院選の踏み絵?辻元清美に聞く「選択的夫婦別姓」を阻む力。自民、国民民主の「思惑」参院選の「争点」のひとつ 1996年に法制審議会が導入を答申した選択的夫婦別姓制度は、国会で議論さえされず30年近く政治に「放置」されてきたが、2024年秋の総選挙で自公が少数与党になったことを一つの契機に28年ぶりに国会で審議入りした。野党側の立憲民主党と国民民主党はそれぞれ別姓制度導入を目指す法案を、日本維新の会は旧姓の通称使用を法制化する法案を提出した。 だが、結果的に今国会での成立は達成できなかったどころか、採決までにも至らなかった。当事者はアイデンティティの喪失に苦しみ、改姓による不利益・不便に長年耐えてきているのにもかかわらず、いまだに「国民の間には様々な意見があるから慎重に議論を」という声がまかり通っている。 なぜここまで選択的夫婦別姓問題(以下、別姓問題)は進まないのか。今国会での与野党間の間