最近読んだマンガの中から。 ヤマザキマリ『PIL』(集英社) ご存知『テルマエ・ロマエ』の作者。 生活費をどんどん使い込んでしまうロケンロールなおじいさんと二人で暮らしで、アルバイトを始める女子高生が主人公。でも、彼女もじつはロケンロールで、パンク系音楽(なの?)を愛し(そのため「労働」と「労働者」を格好いいと感じている)、いつか英国に行くために貯金をし、頭を丸刈りにし、自分の価値観に絶対の自信を持っているため、日本の周囲の目など気にしていない。でも、あれやこれやの問題に、いつも悩まされている。 で、じつは作者自身も、けっこうそれに近い青春だったらしく、英国に行くつもりだったが、14歳で欧州一人旅(サラッと書いているが、相当凄いと思う)したときに出会ったイタリアの老人に説得されて高校2年でイタリアに行ったらしい。ぶっとんでるなあ。そんなぶっとび感覚が味わえるので、爽快にもなれる作品。困った