日本人が1日にとっている食塩量は約13グラムとする推計を厚生労働省研究班がまとめ、英国の専門誌に論文が掲載された。健康な成人の尿に含まれるナトリウム量から導き出した。食べた物などから算出する従来の調査と比べ、2グラムほど多かったという。 研究班は2013年2~3月、全国23道府県にある福祉施設200カ所の20~60代の職員計760人を対象に調べた。1日分の尿をためて測定するのを1人2回実施し、含まれるナトリウムの平均値を出した。これをもとに推計される1日の食塩の摂取量は全体で12・9グラム、男性14・0グラム、女性11・8グラムだったという。 日本人の食塩摂取量は、厚労省の国民健康・栄養調査が基本になっている。1日に食べた物や量を記入してもらった調査票から出している。12年の結果では、成人が1日にとる食塩の平均量は10・4グラム。男性11・3グラム、女性9・6グラム。