次世代ICT基盤として注目されるコンテナ型データセンター。欧米では実用化が進みつつあるが、日本での普及はこれからだ。果たしてその勘所はどこにあるのか。 最大のメリットはTCO削減 標準規格の輸送用コンテナにサーバやストレージ、制御機器、冷却・電源装置などデータセンターに必要な機器を一式収容したコンテナ型データセンターは、「未来型データセンター」として3年ほど前から注目されてきた。欧米では有力なネットサービスプロバイダーやICT(情報通信技術)ベンダーがすでに実用化を進めており、その商用製品も複数登場しているが、日本での普及はこれからだ。 2009年の秋から日本でコンテナ型データセンターの商用製品を販売展開し、このほど新モデルも追加した日本SGIマーケティング本部データセンター戦略企画担当部長の増月孝信氏に先週、取材の機会を得た。そこで本コラムでは、同氏の見解を基に日本でのコンテナ型データセ