主人公が火山学者という映画は初めてなのではないでしょうか。 シナリオ型の災害想定の一つの事例として、どこまで容認できて、どこからがフィクションなのか。 CGはどこまで科学的真実を映像化できたのか。なお、まだ筆者は、1回見ただけで、脚本やメイキングの番組なんかも見ていないので、誤解があるかもしれません。気がついた方はお知らせ下さい。 (1) 冒頭のシーン 火山弾が、オレンジ色の炎を上げながら、垂直に落ちてくる。しかも泥の雨の降る中を。そこを、車をとばして避難中、助手席の上に火山弾が命中し、婚約者が亡くなってしまう。 降下火山灰が降雨に混じって、泥雨のようになって降ることは実際にある。フィリピンのピナツボ火山噴火では、広い範囲でこういったことがあり、厚い噴煙が太陽の光をさえぎり、真昼なのにも関わらず、真っ暗になったことが知られている。 一般に、このような細粒な降下火山灰は火口から