文谷数重(軍事専門誌ライター) |執筆記事|プロフィール| (この記事は 【翁長知事は戦えば戦うほど強くなる】~先が見えない沖縄基地問題の行方~ の続きです、先にこちらをお読み下さい。) 普天間・辺野古問題での現実的なシナリオと、最悪のシナリオは次のとおりである。 ■ 現実的なシナリオ(解決法):海兵隊撤退 辺野古問題で最も現実的な解決法は、海兵隊を国外に移転させることだ。 海兵隊駐留は日米同盟にとって必須ではない。海兵隊は中国との対峙で全く役に立っていない。日米と中国との対峙は、軍艦と航空機で行われており、地上戦力は屁の役にも立たない。戦時に米海兵隊が殴り込める先も南沙程度しかない。 そして、日米同盟に刺さっている棘も主に海兵隊である。普天間・辺野古問題、米軍犯罪も、すべて海兵隊のイメージの悪さに収斂している。 逆に海兵隊以外については駐留への反発はない。普天間・辺野古基地が自衛隊管理と