『この世界の片隅に』――強く、優しく、しぶとく根を張る。そこで再生する誰かの喜怒哀楽を想像し、想いを馳せるために。 公開から一ヶ月以上経った気がまるでしない。今もなおSNSなどで口コミで広まり、上映館が毎週増え続けているからだろうか。 もしくは100年以上残り続ける作品として、たった一ヶ月間が短く感じるからか。と言うと大げさに思われるだろうか。 でも、事実なのだから仕方がない。 全国各地で一週間ごとに《公開初日》が訪れ、そのたびに抑えきれない気持ちを人から人へとつなげていく。劇中に出てくる回覧板のようだ。次々と“誰かに薦めないと気が済まない病”を患う、健やかなパンデミックが拡大を見せている。 女優・のんの能年玲奈から改名後の活動として、これ以上ない復帰作に恵まれた。これまでに前例のないヒットを遂げている。当初は上映劇場が63館の小規模のスタートだった。それが週が移り変わるごとに興行
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