今回から連載という形で、色んな楽曲の持つすぐれた点や技巧の凝らされた箇所を具体的に取り上げてみていこうと思う。リズム面やサウンド面、メロディにしても旋型、譜割りなど様々な角度から見ることができるが、当面コード・テクニック的な側面を中心に見ていくことにする。日本では洋楽に強く影響を受けた世代が、その音楽知を自分なりに培養して作曲テクニックを磨き、レベルの高い楽曲を作りJ-POPシーンの進化発展に貢献してきたアーティスト達がいた。まぁだいたい80年代ニューミュージックと呼ばれた出自の人たちだ。ユーミン・サザン・山下達郎・小林武史・ドリカムなんかがいる。はっきりいってどれも今聴く気にはならないのだが、なぜ洋楽をとりあげずに「J-POPの巨匠達」に目を向けているのかと言えば、来るべき(?)RADIOHEADの音楽解析への布石であり、まぁ肩慣らしをしておこうと思ったわけである。 さて今回はそのような
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