この問題に関して一番重要な文献はこれだと思う。 Music Genres and Corporate Cultures Keith Negus タイトルからしてズバリなんだが、だがまだ読んない。だからここではとりあえずこれまでの産業論でジャンルがどのように扱われてきたかを大雑把にまとめる。 ポピュラー音楽の産業論はアドルノまで遡ることになる。その文化産業論はポピュラー音楽学の初学者には周知であるので、ここでは詳しく説明しない。ただジャンルという問題に限定すれば、彼の「規格化」という概念は今なお有用である。アドルノは音楽産業を流れ作業のメタファーによって語り、その物理的パッケージングや流通を超えた部分まで音楽が商品として「規格化」されていると主張する。実際にレコード・ショップや北米のラジオ・チャンネルなどは、ジャズ・ロック・ポップス・オルタナティヴといったように「規格化」された音楽ジャンルご
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